南米王者を相手に見えたU-24日本代表の現在地と、OA枠を使いたい3つのポジション

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2021年03月27日

第2戦では従来の3-4-2-1に戻して積み上げてきたものをぶつけたい

川崎で無双状態の三笘もアルゼンチンにはうまく抑え込まれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 この日は4-2-3-1を採用し、2列目のタレントを生かすボール保持が主体のスタイルで挑んだが(結果的にボールを持たされてしまったが)、このチームの本来の強みは3-4-2-1の可変システムを駆使し、自陣で相手を食い付かせ、その背後を取っていく疑似カウンターや、スピードのあるロングカウンターだ。

 19年10月に敵地でブラジルから大金星を挙げたゲームでも、結果として3ゴールはすべてミドルシュートによるものだったが、粘り強く守りながら形勢を裏返し、効果的なカウンターを繰り出していた。29日に予定されているアルゼンチンとの第2戦では、従来の3-4-2-1に戻し、これまで積み上げてきたものをぶつけて現在地を測りたい。

 一方で、オーバーエイジが必要なポジションも見えてきた。センターバック、ボランチ、センターフォワードの3ポジションだ。

 センターバックにはA代表を優先している冨安健洋が控えているが、さらにオーバーエイジとしてA代表のキャプテン、吉田麻也が招集できれば守備力は一気にアップする。

 ボランチには遠藤航を招集したい。シュツットガルトでも主軸を張るこのボランチが加われば、攻守両面で安定が見込めるはずだ。

 さらに、センターフォワードには大迫勇也。このチームのストロングポイントである2列目やシャドーの選手を、より輝かせることができるに違いない。

「森保監督とも話をしながら、今後また詰めていきたい」
 横内監督はオーバーエイジに関して、そう言及するにとどめたが、貴重な判断材料の場になったことは確かだろう。

取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)
 
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