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“日本人初”を達成した堂安律&奥川雅也に高まる期待。侍コンビがビーレフェルト残留のカギを握る【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年03月24日

ドイツ語で勝利インタビューに対応した奥川は「ビールを飲みますか?」と尋ねられると…

レバークーゼン戦では1ゴールずつを挙げ、強豪撃破の原動力となった。 (C)Getty Imagse

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 そして奥川だ。決勝点のシーンでは相手CKからのカウンターで、味方からのパスをフリーで受け、冷静にボールを持ち運び、GKの足下をぶち抜いた。いくらカウンターからでも、あそこまでフリーでシュートさせるのはレバークーゼンの明らかなミス。それでも、突然ゴール前でフリーになって、どうしていいかわからなくなってシュートを外す、というのはサッカーで珍しいことではない。

 試合後「堂安に『打て、打て!』といわれた」ということを明かした奥川だが、あの場面で前に詰めてくるGKの動きをよく見て、丁寧に流し込んだ本当に貴重な得点だった。

 そんな奥川は、試合後のテレビインタビューにも登場。通訳を介さず、ドイツ語でしっかりと答えていたのがとても印象的だった。
 
 得点シーンや今日の勝利についてに尋ねられた奥川は「ダイレクトで右サイドに流そうと思ったけど、パスがこぼれてきて、ボールをもらったときに時間があったから、落ち着いてゴールへパスをしました」、「負けていると難しい。みんなで一緒に戦って、走って。勝ったことは大きい」と頭をフル回転させながら、ドイツ語をひねり出していた。

 そして最後に「勝利の美酒としてビールを飲みますか?」と尋ねられると、「好きじゃないんですよ(苦笑)」ととても流ちょうに笑顔でコメント。ああ、普段から使っている言葉なんだなと感じられ、微笑ましかった。

 続くRBライプツィヒ戦には敗れ、ブンデスリーガは残り8試合となった。ビーレフェルトはマインツ、シャルケ、ヘルタと残留を争うライバルクラブとの直接対決を残しており、最終節まで気の抜けない戦いが続くだろう。奥川、堂安の活躍でチームを残留へと導きたい。
 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)

ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
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