「謙虚さと自信のバランスがまだ十分じゃない」
――現状として千葉とC大阪に負け、岡山と引き分けました。大宮より上位のチームで勝利を挙げたのは金沢だけです。J2降格が決まっても選手流出を最小限にとどめ、そこに補強をして、シーズン前には渋谷監督が「他を圧倒して優勝する」と宣言していました。
「大宮はJ2のなかで力は抜けていません。戦力のことだけを考えれば、全チームを圧倒することは絶対にないでしょう。でも、そこはみんなも謙虚に受け止められていると思います。
かと言って、全チームに勝てる力がないかと言えばそれも違う。もっと自信を持って戦っていいんです。謙虚さと自信のバランスがまだ十分じゃない。自信を持ってグラウンドでプレーするという部分がまだ足りていません。
その原因は個人にあるのかチームの根幹の問題なのかはちょっと分かりませんが、勝ち続けられるメンタリティだったり、チームの雰囲気、選手が醸し出す雰囲気への物足りなさは感じます。僕自身もそうですけど、そういう部分でプラスがないとダメですね」
――勝者のメンタリティは、簡単には身に付かないものですよね。
「『こうすれば強いメンタリティが身に付く』という答があったら、こんな楽なことはないですよね。難しいことだと思います。グラウンドに立つと、不安だったり、プレッシャーが当然かかってくる。その時に自分の持てる力をしっかり発揮できたり、自分を信じてプレーできるメンタリティは、普段の生活や練習を意識してこなすことでしか手に入れられないものだと思う。先ほども言った、日々の積み重ねではないでしょうか。
そういう意味でも、特に若い選手は、もっともっと自分に自信持って普段を過ごしてほしいし、グラウンドに立ってほしい。たぶん、みんなは『もっとできるはずだ』と考えているはず。グラウンドでその気持ちを表現してチャレンジしていければ、自信は手に入るし、もっと良いプレーができる。そういうサイクルを作るのが大切です」
――勝利は自信をつける特効薬だと思います。4月26日からの5連戦はすべて順位が下のチームと対戦しますが、連戦後に首位・磐田との戦いも待っていますし、全勝したいところですね。
「実は5連戦とは捉えていないんですよ。目の前の1試合をこなしていくしかない。準備期間が短いというのは分かっていますし、それに対してのアプローチはしますけど、惑わされずに平常心で集中して試合に臨めれば勝てる。そのスタンスは崩したくない。優勝するためには絶対に負けられませんし、勝点3を取りに行きます」
――最後にサポーターにひと言お願いします。
「僕が『応援してくれ』と言わなくても応援してくれると信じています。昨季も今季もサポーターの方々がフラストレーションを溜めていると感じていますし、気持ち良く応援していただけるように、プロとしてそういう内容の試合を見せないといけない。
もちろん、納得してもらえる結果も出す必要があります。スタジアムにポジティブな空気が流れるような戦いをしなければいけないと思うので、選手だけでなく、スタッフも含めて大宮というクラブ全体でそういう姿を見せていきたいです」
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
「大宮はJ2のなかで力は抜けていません。戦力のことだけを考えれば、全チームを圧倒することは絶対にないでしょう。でも、そこはみんなも謙虚に受け止められていると思います。
かと言って、全チームに勝てる力がないかと言えばそれも違う。もっと自信を持って戦っていいんです。謙虚さと自信のバランスがまだ十分じゃない。自信を持ってグラウンドでプレーするという部分がまだ足りていません。
その原因は個人にあるのかチームの根幹の問題なのかはちょっと分かりませんが、勝ち続けられるメンタリティだったり、チームの雰囲気、選手が醸し出す雰囲気への物足りなさは感じます。僕自身もそうですけど、そういう部分でプラスがないとダメですね」
――勝者のメンタリティは、簡単には身に付かないものですよね。
「『こうすれば強いメンタリティが身に付く』という答があったら、こんな楽なことはないですよね。難しいことだと思います。グラウンドに立つと、不安だったり、プレッシャーが当然かかってくる。その時に自分の持てる力をしっかり発揮できたり、自分を信じてプレーできるメンタリティは、普段の生活や練習を意識してこなすことでしか手に入れられないものだと思う。先ほども言った、日々の積み重ねではないでしょうか。
そういう意味でも、特に若い選手は、もっともっと自分に自信持って普段を過ごしてほしいし、グラウンドに立ってほしい。たぶん、みんなは『もっとできるはずだ』と考えているはず。グラウンドでその気持ちを表現してチャレンジしていければ、自信は手に入るし、もっと良いプレーができる。そういうサイクルを作るのが大切です」
――勝利は自信をつける特効薬だと思います。4月26日からの5連戦はすべて順位が下のチームと対戦しますが、連戦後に首位・磐田との戦いも待っていますし、全勝したいところですね。
「実は5連戦とは捉えていないんですよ。目の前の1試合をこなしていくしかない。準備期間が短いというのは分かっていますし、それに対してのアプローチはしますけど、惑わされずに平常心で集中して試合に臨めれば勝てる。そのスタンスは崩したくない。優勝するためには絶対に負けられませんし、勝点3を取りに行きます」
――最後にサポーターにひと言お願いします。
「僕が『応援してくれ』と言わなくても応援してくれると信じています。昨季も今季もサポーターの方々がフラストレーションを溜めていると感じていますし、気持ち良く応援していただけるように、プロとしてそういう内容の試合を見せないといけない。
もちろん、納得してもらえる結果も出す必要があります。スタジアムにポジティブな空気が流れるような戦いをしなければいけないと思うので、選手だけでなく、スタッフも含めて大宮というクラブ全体でそういう姿を見せていきたいです」
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)