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あまりに馬鹿げた「年俸リーク事件」。犯人はメッシの“価値”を分かっているのか?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2021年03月09日

各々が50セントずつ出せば、メッシの年俸をカバーできる計算になる

 バルサは世界中に3億4000万人のファンがいるそうだ。であれば、その各々が50セントずつ出せば、メッシの年俸をカバーできる計算になる。果たして世界中にメッシがプレーしているチームのファンという誇りと引き換えにその金額を寄付することに躊躇する人間がどれほどいるだろうか?

 いや、バルサファンだけでない。わたしのようにフットボールを愛する人間にそのスパンを広げてもいい。一つ質問を投げかけよう。フットボールを愛し、メッシを愛すことができない人間が果たしてこの世界に存在するだろうか?わたしには到底そのような輩がいるとは思えない。

 ついでにもう一つ別の視点から質問を投げかけよう。メッシが現役を辞めた時に、果たしてどれほどの人間がテレビを付けたままにできるだろうか?

 リークした人物に問いたい。世界中の人間が資本主義に踊らされる昨今、数ある娯楽の中でも圧倒的な人気を誇るフットボールにおいて、テレビの視聴者にとってメッシがどれほどの吸引力を持っているのかをあなたは理解しているのかと。経済的な側面から見てもそれはとてつもない価値があるはずなのだ。それが分からないというのであれば、さっさと別の仕事に就くことをお勧めする。

文●ホルヘ・バルダーノ
翻訳:下村正幸

【著者プロフィール】
ホルヘ・バルダーノ/1955年10月4日、アルゼンチンのロス・パレハス生まれ。現役時代はストライカーとして活躍し、73年にニューウェルズでプロデビューを飾ると、75年にアラベスへ移籍。79~84年までプレーしたサラゴサでの活躍が認められ、84年にはレアル・マドリーへ入団。87年に現役を引退するまでプレーし、ラ・リーガ制覇とUEFAカップ優勝を2度ずつ成し遂げた。75年にデビューを飾ったアルゼンチン代表では、2度のW杯(82年と86年)に出場し、86年のメキシコ大会では優勝に貢献。現役引退後は、テネリフェ、マドリー、バレンシアの監督を歴任。その後はマドリーのSDや副会長を務めた。現在は、『エル・パイス』紙でコラムを執筆しているほか、解説者としても人気を博している。

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙に掲載されたバルダーノ氏のコラムを翻訳配信しています。
 
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