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J1の5クラブが争奪戦を繰り広げた九州のスピードスター。背番号13の矜持と大分トリニータを選んだワケ

カテゴリ:大学

安藤隆人

2021年03月05日

「2年生の時から2年間を通してリーグ戦全試合を見に来てくれた」

北海道・東北選抜戦では、豪快なゴールも決めた。自らの得点でチームを優勝に導けるか。写真:安藤隆人

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 争奪戦が繰り広げられたなかで、宇津元が大分を選んだ理由は、ずっと自分を追いかけ続けてくれた上本大海スカウトの存在と、5クラブの中でいち早く正式オファーをくれたという2つの熱意であった。

「上本スカウトが2年生の時から2年間を通してリーグ戦全試合を見に来てくれましたし、プラス大分の試合を1年間ずっと見ていて、大分のサッカーなら自分の持ち味であるスピードを発揮できるし、自分に一番合っているサッカーだと思った。他のクラブはキャンプへの参加打診だったのですが、大分は12月の後半に正式オファーをくれて、『特別指定として扱いたい』と熱い言葉を頂いた。他のキャンプに行って様子を見るのか、大分に決めるか。正直かなり悩みました。監督や家族に相談をして、2週間、3週間悩んだのですが、最終的には大分に行くことを決めました。大分でプロの道をスタートさせて、そこから世界に行きたいと思っています」

 デンチャレでは初戦の北海道・東北選抜戦で根本と『J内定2トップ』を形成。根本が開始早々の1分に先制弾を挙げ、さらに10分に2点目を決めると、「嬉しかったけど、『俺も結果を残したい』と強く思えた」と、3−1で迎えた42分に圧巻のゴールを見せた。

 右サイドでパスを受けると得意の高速ドリブルで縦に仕掛けて、ペナルティエリア内に侵入すると、寄せてきた相手DFに対して急激な停止からの鋭い縦への切り返しを駆使して、一瞬で振り切った。角度の厳しい位置だったが、「切り返した瞬間にゴールが見えましたし、GKがクロス対応のポジショニングをとっているのも見えた」と、彼は迷わず右足を一閃。低い弾道のボールは、GKとニアポストの間を破ってゴールに突き刺さった。

 グループリーグ最終戦となる第2戦では、関東B・北信越選抜を相手に、0-0で迎えた61分に投入されるが、チームも無得点に終わった。だが、0-0の引き分けで勝点1を手にし、勝点4で決勝トーナメント進出を決めた。

 優勝まであと2つ。大学サッカー界の猛者たちが集う大会で、さらなる存在感を示せるのか。明日以降、どのようなプレーで「13番」の責務を果たしてくれるか、今から楽しみでならない。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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