韓国サッカー界にも示唆するものが多い一件に。
しかし、一方で反日感情剥き出しの心無い書き込みが一部にあったのも事実である。イ・ゴン記者も言う。
「とても恥ずかしく情けないことですが、ネット上には対日感情を発散させる輩がいるのも事実です。韓国には『日本に負けてはならない、死ぬ気で戦え』という対日感情から、時としてラフプレーを容認する風潮もあり、『マイナー選手である彼が生き残るためには、たとえ度が過ぎても存在感を示さなければならない。その意欲が空回りしたのではないか』と、そうした文脈を根拠に彼の行為を肯定しようとするデタラメな意見まであった。
しかし、今回のキム・ミンヒョクの行為に一切の免罪符がないのは誰の目にも明らかです。もちろん、そんな彼を擁護する一部の声も許してはいけない。いずれにしても今回の一件は、韓国にとっても非常に残念なことです。これでJリーグにおける韓国人選手のイメージが悪くならないか危惧しています」
日本のネットで炎上したキム・ミンヒョクへの誹謗中傷は韓国では報じられ、ネットメディア『OSEN』も「韓国選手の反則に日本サッカー界の反韓感情が一波万波」と報じたが、韓国でもそれと同様の感情的な書き込みが多かったのは残念だった。
それでも救いだったのは、キム・ミンヒョクが鹿島のクラブハウスを訪れ、金崎に直接謝罪したことだという。キム・ソンジン記者が言う。
「誤解を恐れずに言えば、激しさの度が過ぎてしまうことはKリーグでもよくあること。先日行なわれた水原三星対FCソウルによる“コリアン・ダービー”でも、FCソウルのキム・ジンギュが水原のヨム・ギフンを故意に削るラフプレーがありました。
そういった場合、韓国では広報を通じて釈明したりメディアを通じて謝罪するくらいで終わるので、キム・ミンヒョクが直接謝りに行く行為は意外でしたし、金崎選手が笑顔で謝罪を受け入れたことも含めて韓国サッカー界に示唆するものも多かったように感じます。同じプロサッカー選手として“同業者精神”を持つことが大切だと示してくれましたから」
韓国サッカー界にも示唆を与えた今回の一件。ちなみに韓国では金崎の株が急上昇したのは言うまでもない。
文:慎 武宏(スポーツライター)
「とても恥ずかしく情けないことですが、ネット上には対日感情を発散させる輩がいるのも事実です。韓国には『日本に負けてはならない、死ぬ気で戦え』という対日感情から、時としてラフプレーを容認する風潮もあり、『マイナー選手である彼が生き残るためには、たとえ度が過ぎても存在感を示さなければならない。その意欲が空回りしたのではないか』と、そうした文脈を根拠に彼の行為を肯定しようとするデタラメな意見まであった。
しかし、今回のキム・ミンヒョクの行為に一切の免罪符がないのは誰の目にも明らかです。もちろん、そんな彼を擁護する一部の声も許してはいけない。いずれにしても今回の一件は、韓国にとっても非常に残念なことです。これでJリーグにおける韓国人選手のイメージが悪くならないか危惧しています」
日本のネットで炎上したキム・ミンヒョクへの誹謗中傷は韓国では報じられ、ネットメディア『OSEN』も「韓国選手の反則に日本サッカー界の反韓感情が一波万波」と報じたが、韓国でもそれと同様の感情的な書き込みが多かったのは残念だった。
それでも救いだったのは、キム・ミンヒョクが鹿島のクラブハウスを訪れ、金崎に直接謝罪したことだという。キム・ソンジン記者が言う。
「誤解を恐れずに言えば、激しさの度が過ぎてしまうことはKリーグでもよくあること。先日行なわれた水原三星対FCソウルによる“コリアン・ダービー”でも、FCソウルのキム・ジンギュが水原のヨム・ギフンを故意に削るラフプレーがありました。
そういった場合、韓国では広報を通じて釈明したりメディアを通じて謝罪するくらいで終わるので、キム・ミンヒョクが直接謝りに行く行為は意外でしたし、金崎選手が笑顔で謝罪を受け入れたことも含めて韓国サッカー界に示唆するものも多かったように感じます。同じプロサッカー選手として“同業者精神”を持つことが大切だと示してくれましたから」
韓国サッカー界にも示唆を与えた今回の一件。ちなみに韓国では金崎の株が急上昇したのは言うまでもない。
文:慎 武宏(スポーツライター)