“クラブ史上最高”のストライカーが攻撃を牽引
ピッチ上で繰り広げられるサッカーも面白い。グラスナーはリンツ時代にはオーストリアの絶対王者ザルツブルクに真っ向から立ち向かい、何度もスペクタクルな試合を生み出していた。バチバチにぶつかり合い、主導権を奪い合う攻防は迫力満点だった。
アタッキングサードでの崩しの局面では、まだ鋭さやコンビネーションのかみ合わせで改善の余地はあるものの、ビルドアップからチャンスメイクしていくチームの完成度は、リーグ内でもトップレベルのクオリティーを誇っている。
中盤でカギとなるのが、育成からの生え抜き選手であるマキシミリアン・アーノルドだ。クラブとの契約を2026年まで延長し、「自分で選んでいいならチャンピオンズ・リーグ(CL)に出たいよ。ここからの試合で勝点を取り逃さなければ、最後まで上位争いに食い込めるはずだ」と自信満々だ。
グラスナーの右腕としてピッチ上でチームを見事に操舵する26歳には、ドイツ代表入りの可能性も出てきている。ドルトムントの代表勢が軒並み調子を崩しているので、今季のパフォーマンスを見る限り、十分にチャンスがありそうだ。
アタッキングサードでの崩しの局面では、まだ鋭さやコンビネーションのかみ合わせで改善の余地はあるものの、ビルドアップからチャンスメイクしていくチームの完成度は、リーグ内でもトップレベルのクオリティーを誇っている。
中盤でカギとなるのが、育成からの生え抜き選手であるマキシミリアン・アーノルドだ。クラブとの契約を2026年まで延長し、「自分で選んでいいならチャンピオンズ・リーグ(CL)に出たいよ。ここからの試合で勝点を取り逃さなければ、最後まで上位争いに食い込めるはずだ」と自信満々だ。
グラスナーの右腕としてピッチ上でチームを見事に操舵する26歳には、ドイツ代表入りの可能性も出てきている。ドルトムントの代表勢が軒並み調子を崩しているので、今季のパフォーマンスを見る限り、十分にチャンスがありそうだ。
そしてFWヴォウト・ヴェフホルストの活躍を抜きには語れない。
彼は決してエリート街道を歩いてきた選手ではない。18歳までアマチュアクラブを渡り歩き、20歳の時にようやく2部リーグに在籍するクラブへのステップアップに成功。そしてオランダ1部AZから、ヴォルフスブルクへ移籍後、公式戦105試合で57得点を挙げた。今季は第21節終了時で14得点をマーク。これはクラブ史上最高の数字だという。
グラスナーは「ヴォウトはどの試合でも2~3回はゴールチャンスに絡んでいる。彼がこのまま好コンディションを維持し、周りの選手が彼にいいボールを届け続けていけば、シーズン20ゴールを超えることもできるはずだ」と絶大な信頼を寄せている。
これだけ活躍すれば、他クラブからの関心も向くのが自然だ。来夏には移籍をするのではないか、という噂もある。そしてヴェフホルスト本人も「僕はいつだって自分が到達できる最大限のところまでいきたい」と移籍の可能性は否定しない。
ただ、「どのクラブでもいいわけではない。本当にすべてがうまく合わないとだめだ」とも語り、クラブがCL出場を手にした場合は、残留する可能性も匂わせていた。
先週末のビーレフェルト戦に快勝し、シーズンは残り12試合。しばらくは下位チームとの対戦が続くだけに(ヘルタ・ベルリン、ホッフェンハイム、シャルケ)、可能な限りの勝点を積み重ねていきたいところだ。果たして、6年周期のジンクスは続いていくのだろうか。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
彼は決してエリート街道を歩いてきた選手ではない。18歳までアマチュアクラブを渡り歩き、20歳の時にようやく2部リーグに在籍するクラブへのステップアップに成功。そしてオランダ1部AZから、ヴォルフスブルクへ移籍後、公式戦105試合で57得点を挙げた。今季は第21節終了時で14得点をマーク。これはクラブ史上最高の数字だという。
グラスナーは「ヴォウトはどの試合でも2~3回はゴールチャンスに絡んでいる。彼がこのまま好コンディションを維持し、周りの選手が彼にいいボールを届け続けていけば、シーズン20ゴールを超えることもできるはずだ」と絶大な信頼を寄せている。
これだけ活躍すれば、他クラブからの関心も向くのが自然だ。来夏には移籍をするのではないか、という噂もある。そしてヴェフホルスト本人も「僕はいつだって自分が到達できる最大限のところまでいきたい」と移籍の可能性は否定しない。
ただ、「どのクラブでもいいわけではない。本当にすべてがうまく合わないとだめだ」とも語り、クラブがCL出場を手にした場合は、残留する可能性も匂わせていた。
先週末のビーレフェルト戦に快勝し、シーズンは残り12試合。しばらくは下位チームとの対戦が続くだけに(ヘルタ・ベルリン、ホッフェンハイム、シャルケ)、可能な限りの勝点を積み重ねていきたいところだ。果たして、6年周期のジンクスは続いていくのだろうか。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中