【強豪校レポート】大津|進化する「個性派集団」が九州制覇から日本一を目指す

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2015年04月17日

「覚醒」をテーマに掲げる大津のキーマン。

持ち前の突破力を武器にゴールを狙う原岡。今季のブレイクが予想される有望株だ。

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■攻撃センスと強気の姿勢が光る
FW 原岡 翼(3年)
 
 少年サッカーのコーチを務める父から叩き込まれたシュートセンスと、速さを活かしたスペースへの飛び出しでゴールに襲い掛かる右の矢。高校選抜に入るDF野田裕喜やFW一美和成に目が行くが彼の能力も引けを取らず、今季のブレイクが期待される。
 
 2年生だった昨季も平岡監督から高く評価されていたが、インターハイ直前で登録メンバー落ち。「Bチームにいる自分が不甲斐無かった。全国制覇してほしかったけど、勝ち進んでいくチームを見るのが複雑だった」。
 
 選手権予選ではメンバー入りしたものの、準決勝で敗退。悔いの残る一年となっただけに、今シーズンにかける思いは強い。自ら掲げるテーマは『覚醒』だ。
「持ち味のドリブルやシュートでチームに貢献したい。自分の得点でチームを勝たせる選手になりたい」
 
 もうひとつの特徴は負けん気の強さ。象徴的なエピソードが新チーム結成直後の練習試合でのことだ。2点リードを許していた時間に、原岡が相手のラフプレーで倒された際のことだった。勝利を諦めない野田が「甘えるな!」と叫ぶと、原岡は「うるせー!」と返答。すぐさま、野田が「点を獲ってから言えよ!」と続けると、原岡も「ゼロに抑えてから、言えよ!」と返したという。
 
 結果は3-2の逆転勝利。アシストで意地を見せた原岡は「甘すぎるとチームの雰囲気が良くならない。個人個人が普段から緊張感を持てないと、大事な試合でも激しくいけない。主将の野田を中心に厳しさを持てていると思う」と分析する。
 
「先輩たちの想いを背負って、全国を獲りたい」
 そう口にするように今年は日本一しか視野に入っていない。目標を叶えるためには、彼の覚醒が大きなポイントとなるはずだ。
 
取材・文:森田将義
 
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