「前半から思い切りの良さと判断の部分ができていれば…」
相手のプレッシャーに慣れた後半は前半の反省を踏まえ、組み立てにひと手前を加えた。
「縦パスを配給させてくれない。縦パスが入ったところにもアプローチをしっかりとかけてくる。後半はドリブルで運んで、単純に外に振るのではなく、一度持ち出す。柴と小川がそれを実行したので、リズムができた部分がある」(昌平・藤島崇之監督)
これが功を奏し、よりゴールに近い場所で仕掛ける回数が増えた。だが、相手の身体を張った守備に苦戦。30分に迎えた須藤の決定機も、アディショナルタイムに迎えた篠田大輝のGKとの1対1も、相手のブロックに阻まれた。
「前半から思い切りの良さと判断の部分ができていれば、ゲーム展開はもっと良くなったと思う」とは藤島監督の言葉。早い時間帯に失点をしてなければ、試合運びはまた違ったのかもしれない。だが、ゴールをこじ開けられなかったのは事実だ。
昨年の準々決勝では試合の入り方に課題を残し、青森山田に敗北。今年はハイプレスと頭脳的な守備に屈し、初の4強入りは成し遂げられなかった。次こそは8強の壁を超えられるか。先輩たちが残してくれた宿題と向き合い、昌平はさらに強くなって選手権の舞台へ戻ってくるはずだ。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
「縦パスを配給させてくれない。縦パスが入ったところにもアプローチをしっかりとかけてくる。後半はドリブルで運んで、単純に外に振るのではなく、一度持ち出す。柴と小川がそれを実行したので、リズムができた部分がある」(昌平・藤島崇之監督)
これが功を奏し、よりゴールに近い場所で仕掛ける回数が増えた。だが、相手の身体を張った守備に苦戦。30分に迎えた須藤の決定機も、アディショナルタイムに迎えた篠田大輝のGKとの1対1も、相手のブロックに阻まれた。
「前半から思い切りの良さと判断の部分ができていれば、ゲーム展開はもっと良くなったと思う」とは藤島監督の言葉。早い時間帯に失点をしてなければ、試合運びはまた違ったのかもしれない。だが、ゴールをこじ開けられなかったのは事実だ。
昨年の準々決勝では試合の入り方に課題を残し、青森山田に敗北。今年はハイプレスと頭脳的な守備に屈し、初の4強入りは成し遂げられなかった。次こそは8強の壁を超えられるか。先輩たちが残してくれた宿題と向き合い、昌平はさらに強くなって選手権の舞台へ戻ってくるはずだ。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)