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「ビビらずにもっとやったほうがいい」海外で揉まれる19歳GK小久保玲央ブライアン。代表スタッフが感じた進化とは…

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2020年12月31日

「分からなかったらどんどん聞くようになっています」

小久保は8月に行なわれた19歳以下のUEFAチャンピオンズ・リーグではレギュラーとしてプレー。存在感を高めている。写真:滝川敏之

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 その取り組みが認められ、5月にはAチームの練習に参加。欧州トップレベルの選手たちから多くのことを学んだ。8月に行なわれたUEFAユースリーグ(19歳以下のUEFAチャンピオンズ・リーグ)ではレギュラーとしてプレー。決勝ではレアル・マドリーに2−3で敗れたものの、正確なビルドアップや迫力のあるシュートストップで存在感を示した。

 U-19代表だけではなく1つ上のU-23代表としても活躍が期待される小久保。そうした取り組みから技術面で成長を遂げたが、それを下支えするメンタリティが鍛えられたことも現在のプレーを語る上で欠かせない。

 一般的に日本人は自らの意見を明け透けにあまり言わない。しかし、海外では逆で言わなければ「何を考えている」と思われてしまうところがある。小久保も例外ではない。日本にいた頃はどちらかというと意見を言うようなタイプではなかった。

 だが、渡欧後はその環境に身を投じため、言わなければならない状況の連続。その日々が小久保のメンタリティーを変えていく。
 
「海外の選手はミーティングがあったとしても割り込んで入ってくるぐらいで、コーチもそこで意見を交換するので僕も大切だと感じた。なので、GKコーチと話すようにはなりましたね。分からなかったらどんどん聞くようになっています」

 対話することでコミュニケーションの重要性を学んだ小久保は今回の代表合宿でも率先して意見を出し、チームにプラスの影響をもたらした。影山雅永監督は言う。

「代表スタッフは15歳ぐらいから彼を知っていますが、言い方は悪いかもしれないけど、あんなにやんちゃだったブライアンがあんなに意見を言って、チームメイトと『もっとこうしよう』と言っているのを見ると、環境によって選手の成長スピードが上がるのを実感しました。今合宿中にも高桑大二朗GKコーチがミーティングを開いてくれた際に、海外での体験談を話してくれて、『みんなもビビらずにもっとやったほうがいい』という言葉をかけてくれたので成長を実感しました」

 現状ではアジア選手権について、AFCから開催可否のアナウンスはされておらず、チームはそこに向けて強化を進めていく予定だ。難しい状況であるのは間違いないが、小久保の成長はチームにとって大きな意味を持つ。ライバルである鈴木彩艶(浦和レッズ)、野澤大志ブランドン(FC東京)や欧州の強者たちと切磋琢磨しながら、貪欲に上を目指していく。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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