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「夢を追った日々は忘れない」ジェフへの溢れる想いと新たな目標とは――あの助っ人たちの“いま”【ホアキン・ラリベイ】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2020年12月21日

「努力をし続けたい」と語る男の“目標”とは?

ウニベルシダ・デ・チレで存在感を放っているラリベイは南米でも注目を集めている。 (C) Getty Images

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 最高のサポーターに支えられながら“ジェフの仲間たち”と一緒に過ごした2年間を終えたラリベイは、パラグアイに新天地を求めて、強豪セロ・ポルテーニョに移籍した。

 重要なシーンで得点を決めることのできるストライカーとして素質を発揮したものの、移籍のきっかけとなったスポーツディレクターがチームの不振から辞任したのを受け、残留を固辞。その時にチリの名門ウニベルシダ・デ・チレから興味深いオファーが舞い込んだ。

「パラグアイで知り合った友人たちとの別れは辛かったが、妻が生まれた国チリでの暮らしに興味があったし、キャリアでも、とてもエキサイティングな挑戦だと思った」

 こうして今年1月にウニベルシダ・デ・チレと2年契約を締結したラリベイは、コロナ禍による公式戦中断期間を経て、「キャリアの中で最もコンディションがいい」と語る通り、12月17日時点で22試合で16ゴールをマーク。自身も「チーム間の差がほとんどないため競争性が高く、やりがいのある挑戦」と見ていたチリ1部リーグの得点ランキングで首位に立っている。

 今シーズンのチリの1部リーグは、まだ9試合残されており、クラブの英雄でもあるマルセロ・サラスが作った1シーズン27ゴールの記録にどこまで迫るかが注目されているところだ。偉大な記録更新を目指す36歳は、「近年、プロサッカー選手の寿命は間違いなく延びている」とも語る。
 
「世界的に見ても35歳から39歳までの選手が第一線でプレーし続けているケースが見られるし、僕の場合も35歳を過ぎてから絶好調にある。経験値からゲーム、プレーの読み方が変わったと感じるんだ」

 ストライカーとして円熟味を増す一方、私生活では日本で生まれた長女ファウスティーナに続いて一昨年12月には長男ミロが誕生。「妻と子どもたちのおかげでますます充実している」とも話している。

 ウニベルシダ・デ・チレで好調を維持する一方で、指導者になるための勉強も進めているラリベイには大きな目標がある。それは「ジェフの監督になって日本に戻る」というものだ。

 日本とジェフへの愛を強調する男は、最後にこう言い残してくれた。

「ジェフのサポーターの皆さんにはとにかく感謝している。いつの日か監督として皆さんと再会できるように努力し続けたい」

取材・文●チヅル・デ・ガルシア text by Chizuru de GARCIA
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