泥臭く戦い、愚直に前へ――今季の千葉はひと味違う。
これで徐々に岡山ゴールに近づくと81分、ついに均衡を破る。左サイドから谷澤がクロスを上げると「左サイドはうちのストロングポイント。相手はボールサイドに寄るので、逆サイドはいつも狙っている」と話した右SBの金井が大外で待ち受けダイビングヘッドで豪快にネットを揺らした。
1-0での勝利、そして3位に付けていた横浜FCもC大阪に敗れ、千葉は約2年8か月ぶりにJ2の首位に立った。関塚監督は「まだ順位を気にする時期ではない」と語った一方で「我慢比べの一戦になったが、全員が攻守一体になってよく動いてくれた。ワンチャンスをモノにする、この辺の勝負強さは身に付けなくてはいけないので、前進したとは感じる」とチームの成長を評価した。
ボランチの佐藤勇に好調の要因を聞くと「全員のハードワークがある」と話す。また、CBの大岩は「前の選手がハードワークしてくれるので、後ろはゼロで抑えないといけないと思っている。今年は全員の守備意識が高くなった。球際でも身体を張れている。去年はどうしてもキレイにやろうとしすぎた。今年は泥臭さが身に付いたと思う」とチームの変化を口にする。
これまでプレーオフで3度敗れるなど、“勝負弱さ”は千葉の積年の課題だった。しかし、今季のチームは例年と違う姿を見せている。たとえ劣勢に立たされても、全員がハードワークする姿勢を失わず、球際で泥臭く戦いながら、愚直に相手ゴールを目指していく――。
もしかしたら、見る者を楽しませる要素には欠けているかもしれない。しかし、J2で味わい続けた悔しさを晴らしてくれそうな、気持ちのこもった戦いを今季のチームは見せている。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
1-0での勝利、そして3位に付けていた横浜FCもC大阪に敗れ、千葉は約2年8か月ぶりにJ2の首位に立った。関塚監督は「まだ順位を気にする時期ではない」と語った一方で「我慢比べの一戦になったが、全員が攻守一体になってよく動いてくれた。ワンチャンスをモノにする、この辺の勝負強さは身に付けなくてはいけないので、前進したとは感じる」とチームの成長を評価した。
ボランチの佐藤勇に好調の要因を聞くと「全員のハードワークがある」と話す。また、CBの大岩は「前の選手がハードワークしてくれるので、後ろはゼロで抑えないといけないと思っている。今年は全員の守備意識が高くなった。球際でも身体を張れている。去年はどうしてもキレイにやろうとしすぎた。今年は泥臭さが身に付いたと思う」とチームの変化を口にする。
これまでプレーオフで3度敗れるなど、“勝負弱さ”は千葉の積年の課題だった。しかし、今季のチームは例年と違う姿を見せている。たとえ劣勢に立たされても、全員がハードワークする姿勢を失わず、球際で泥臭く戦いながら、愚直に相手ゴールを目指していく――。
もしかしたら、見る者を楽しませる要素には欠けているかもしれない。しかし、J2で味わい続けた悔しさを晴らしてくれそうな、気持ちのこもった戦いを今季のチームは見せている。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)