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【選手権】7年ぶりの県内黒星からの逆襲…赤い彗星・東福岡はいかにして冬の舞台へ返り咲いたのか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年11月30日

全国レベルの相手との対戦で目指すべき指標が明確に

決勝では九国大付に1-0で勝利。2年ぶりの全国の舞台でいかなる戦いぶりを見せるだろうか。K.Yamaguchi

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春先からの状況について語ってくれた志波総監督。チーム強化の見直しを迫られるなど難しいシーズンとなった。写真:松尾祐希

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 ただ、そうした不安を一掃するきっかけが訪れる。スーパープリンスリーグ九州のサガン鳥栖U-18戦だ。キャプテンの上田瑞季(3年)は言う。

「鳥栖に負けたことは大きな意味があった。プレーの強度は相手がひとつ上だったので、試合後にもう一度見直そうという話をチームメイトとしました。また、負けたとは言え、(全国レベルの相手に)通用した部分もあったので全国を目指す上で自分たちの指標になった」

 全国レベルの相手と対戦する経験は、何物にも代え難い財産だ。そこからチームは目指すべき基準をひとつ上げると、今まで不安を抱えていたディフェンスラインの不安定さも改善。新たに取り組んできた守備の方策も整理され、全国で自信を持って戦えるだけのレベルに昇華した。

 実際に今予選では、5試合でわずか1失点。「CBの3年生コンビ、左座佑眞と野口明が頼もしくなり、バタバタしなくなった。ボランチの背後も安心して任せられる。準決勝も決勝もシュートを2本しか打たれなかったので、守りは安定したと思う」(上田)。

 守備の充実により、自慢の攻撃陣も心置きなく前に行けるようになった。185cmの大型FW長野星輝(3年)のポストプレーから青木俊輔(3年)、遠藤が仕掛けるサイドアタックも破壊力を増し、どこからでも得点を奪えるようになったのは間違いない。

 守備で手応えを掴み、選手権で戦う準備は整いつつある。「厳しい山に入っているし、気を緩められない。連戦なので肉体的にもかなりきつくなっていく。その中で挑戦していきたい」と森重監督は気を緩めないが、目指すのは5年ぶりの全国制覇のみ。充実の一途を辿る赤い彗星が2年ぶりの選手権で覇権奪回を果たせるか注目だ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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