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【選手権予選】自発的な行動が生んだ一体感…桐蔭学園が粘り強さを発揮して神奈川を制す!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年11月29日

オンラインでの筋トレや選手発信での自主的なミーティングで意識を高める

3年ぶり10回目の選手権本大会出場を決めた桐蔭学園。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 プロ内定者を擁するライバルに競り勝った桐蔭学園。試合を振り返れば、相手に押し込まれる時間が多かったのは否めない。試合前に立てたゲームプランも最少失点に抑えて前線の得点力に懸ける形。実際にそれはうまくいき、早々に先制点を奪えた。八城修監督は言う。

「桐光学園の強さは分かっていた。自分たちを信じて、粘り強くやるしかない。ただ、風があったので風下だと苦しくなるかもしれない。なので、(風上で優位だったけど)前半はとにかく我慢強く戦って無失点でいこうと話していた」

 狙い通りにプランを遂行しながらも、後半開始早々に失点。直後に勝ち越しながらも、即座に追い付かれた。我慢比べが続く展開に、選手たちが焦れてしまったとしても不思議ではない。だが、誰ひとり下を向かず、ボールを追い続けた。

 そういう意味では、地道に組織力を高めてきた結果がこの決勝で現われたとも言える。今季は他校と同じように3月から3か月ほど活動ができず、その時期は各個人での練習を余儀なくされた。ただ、その期間を無駄にせず、選手たちが率先して行動。オンラインで筋力トレーニングを行なう場を設け、部員発信でミーティングも開いて自分たちがどうやったら勝てるかを必死に考えた。自発的な動きがなければ、決勝のような一体感のある戦いはできなかったに違いない。

 そうした選手たちの頑張りに八城監督も目を細める。試合後には最大級の賛辞を送った。

「彼らは入学してきた時から全国に出たいと強く思っていた。桐蔭学園にやってきてその想いを実現してくれたので、(この決勝は)本当に感動しました」

 ただ、これで終わりではない。3年ぶりの全国舞台が待っている。相手は九州の雄・東福岡。個のスキルは大会屈指で、簡単に勝たせてくれる相手ではない。選手たちもそのことは理解している。

「東福岡は(全国的に)有名で強いチーム。もともと選手権で簡単に勝てるとは思っていなかったけど、強豪校と戦えるので士気がより上がる。残された期間を集中して取り組みたい」(主将・中島駿乃介/3年)

 団結力と組織で戦う術はどこよりも強い。、自分たちと謙虚に向き合いながら、4強入りを果たした2002年以来となる選手権での勝利を勝ち取ってみせる。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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