【浦和】退任発表後の会見で大槻監督が語った胸中…「3年計画」初年度で目指したもの

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2020年11月28日

「僕が退任するからと言って変わるわけではない」

今季は不安定な戦いに終始。なかなか白星に恵まれなかった。(C)SOCCER DIGEST

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 ただし思うような成績は残せなかった。30試合消化時点で、13勝6分11敗の9位。「国内屈指」とも言われるクラブ規模を考えれば、やはり物足りない数字だ。

「サッカーのスタイルと、数字的な定量化された目標が設定されていますから、その両方を求めるところが非常に難しいところがあると思っていましたけど、そこはクラブと話して進めてきました。1年目というところで、今季のACL出場は可能性ゼロにはなっていませんけど、そこに注力してやってきました。3年計画で言うと、その1年目を任されたところで、ベースのところを作れればと思っていました。けど、ただそれだけではダメで、しっかり勝つことをやらないといけないクラブなので、そういった1年目だったと思っています」

 結果が求められるクラブだからこそ、そんなチームを率いる難しさを大槻監督は語った。

 それでも、退任が決まった今も、クラブの将来を考える姿勢は変わらない。
 
「長くここにいるし、常にこのクラブの未来のことは考えているつもりです。将来は一つひとつの積み上げでしかつながらない。大きな試合がまた週末にあるということだと思っています。そこに対しての僕の責任は100パーセントの準備をして、そこへ向かうこと。それだけです。例えば僕が退任するからと言って変わるわけではないし、僕自身の姿勢も変わるわけではありません。選手もそうだと思う。(次の試合も)浦和レッズとして鹿島と戦うんです。僕が戦うわけじゃない。だから当然のことだと思います」

 未来へつなげるために、残りの4試合も変わらずに選手には、戦う姿勢やクラブを背負う責任を求めていくつもりだ。

「シーズン最後に向けて順位的なことで、周りからの期待に沿うようなものではないことは十二分に理解しています。そのなかでも浦和レッズとして戦うというところに対して、選手がすべてを出し切るだとか、どんな状況でも環境でも、そういった姿勢を見せ続けることがここにいる責任なんだと要求していきたい。それを表現することが大事なことだと思っています」

 そうした大槻監督の姿勢は果たして未来につながっているのか。その答が見られるのは来季以降なのかもしれない。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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