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【明神智和】日本代表から学べ!「手本のようなシーン」としてピックアップした二つのプレーとは…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月26日

普段から言っていることの重要性を再確認できたプレー

明神氏は日頃から伝えている、周囲を見て状況判断することの大切さが再確認されたという。写真:龍フェルケル

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 前述の“状況判断”をする上で前提となっているのがこのプレーです。
 
 特に注目する点は、最初に柴崎選手から右サイドでボールを受けた時。この時、遠藤選手は自陣の方に身体を向けてターンして、シンプルなバックパスで吉田選手を使っていました。
 
 その時は自分をマークしている相手をパスが来る前にしっかりと見て、わりと近くにいたので、安全に相手とボールの間に身体を入れて、吉田選手にバックパスをしています。その判断も素晴らしいですし、さらに最終的に植田選手から受けたパスから三好選手に縦パスを入れるのですが、その時はパスを受ける直前に相手からバックステップで1メートルくらい離れています。
 
 バックステップで離れたタイミングでパスを要求し、それを2タッチで入れるのですが、その時は後ろに首を振っていました。バックステップで相手から離れた分、前方の状況は把握できているけれど、分からない後方を確認したという事です。それは、この状況でボールを奪われる場合はどういう可能性があるのかを考えた上で、一番危険性が高い相手FWからのプレスバックを警戒したものと考えられます。
 
 そのうえで、確保できた時間で「止めて蹴る」という選択をしていました。バックステップで得たスペースと時間がなければその後の縦につけるパスは送れなかったと思います。
 
 練習時に選手たちには「動きながらプレーすることが大事だよ」とか、「ボールもらう時に止まったままだったらボールは受けられる?」などと伝えていますが、そういう普段から言っていることの重要性を再確認できたプレーでした。
 
 遠藤選手もこれまで自陣でボールを奪われた経験もあったと思います。その場合はどのような形で奪われているのかという蓄積もあったので、ボールコントロールの技術であったり後ろを見るという判断ができたのだと思います。
 
 遠藤選手の凄さは基礎技術の総合力にあるという言い方もできると思います。特に中学生くらいだと相手ディフェンスもいなくて、止めて蹴るだけの練習というのはつまらなかったりするんですよ。ただ、そういう基本的な技術が試合の中でどれだけ良いプレーを生むかとか、どれだけ大事かというところが、今回の試合を観て伝えたいポイントでした。
 
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