【明神智和】日本代表から学べ!「手本のようなシーン」としてピックアップした二つのプレーとは…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月26日

遠藤航選手のパナマ戦後半での二つのプレーに注目

明神氏がシンプルななかにも素晴らしい技術が詰まったプレーと評する遠藤(中央)から久保(17番)への縦パス。(C)JFA

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 シドニー五輪や日韓ワールドカップでも活躍した元日本代表MFの明神智和氏は、現在ガンバ大阪ジュニアユースコーチとして活躍している。日本代表での戦いを知り、育成の現場を知る明神氏が、育成年代の子どもたちへ、この10月、11月に行なわれた日本代表の欧州遠征で見られた学ぶべきプレーを解説する。
 
―――◆―――◆―――
 
 今回私が注目したプレーは二つあります。両方とも遠藤航選手のパナマ戦後半でのプレーになりますが、一つ目は、60分のPKを獲得した直前のシーンです。

 左サイドでスローインを受けた遠藤選手が一度吉田麻也選手にパスを出す。吉田選手から植田直通選手へ。それを遠藤選手が中央の位置に移動しながら、植田選手からパスを受け、シンプルに2タッチで久保建英選手へ縦パスを入れる。そこから久保選手のスルーパスが南野拓実選手に渡ってPKを獲得した場面です。

 まずシンプルにボールコントロールからのパスが素晴らしかったのですが、その直前のボールの受け方、ポジショニングも絶妙です。遠藤選手はしっかりと相手の中盤と前線の二つのラインの間を取り、素早い判断から強めのパスで久保選手の左足につけて「前を向け」というメッセージがこもったボールを送りました。
 
 久保選手に関しても、あのファーストタッチだけで相手に向かっていくところに置けているので、対面していた相手DFがどうしても久保選手に対応しなければいけない。そうなることで、南野選手の走るスペースが生まれました。
 
 もしあのボールコントロールで足下に入れてしまっていたら、前を向くのに時間がかかって、相手DFから違う対応をされたと思いますし、少しでも外に開いたような形でコントロールしていたら、逆にDFがそちらに対応して、南野選手へのパスコースは生まれなかったでしょう。シンプルにコントロールしてパスをするという一連の流れが高度に凝縮された素晴らしいプレーでした。
 
 私は現在、主に中学1年生を見ているのですが、実際に技術的な部分、「止めて蹴る」といった形は追求しやすい部分で、みんなしっかりとやろうとします。しかし、ゲーム形式の練習や実際の試合になってくると、そこに相手がいて、味方もいる。そのなかで“状況判断”をして練習している技術を出すのは非常に難しくなります。
 
 二つ目は、同じくパナマ戦の68分50秒あたり、GKから組み立てて最後は遠藤選手の縦パスに三好康児選手が反応したシーンです。
 
 植田選手や柴崎岳選手を経由し、最終的に遠藤選手から三好選手に縦パスが入るまでに、だいたい14本ものパスが繋がっていて、そのなかで遠藤選手は2回そのパスワークに絡んでいます。
 
 その間の50秒ほどで、遠藤選手は映像で見る限り19回も周りを見ていました。かつて中田英寿選手もやっていたいわゆる「首を振る」という動作です。
 
 それだけ周りの情報を自分のなかに入れて、刻一刻と状況が変わるなかで、相手と味方ともちろんボールの状況を見て、どこにスペースがあるかを確認しながらプレーしていることが窺えます。
 
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