【浦和】一体、クラブはどこを向いているのか。さまざまな疑問が沸き上がる監督人事

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2020年11月26日

次期監督の有力候補に挙がるのはJ2徳島のリカルド・ロドリゲス氏

次期監督候補に挙がるR・ロドリゲス氏。浦和のベースを活かせる人材なのか、疑問は残る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 そのなか今月20日の会見で大槻監督はこんなことを話している。

「クラブの発展、成長、勝利に貢献できるのならば、監督は誰がなっても構わない。僕が(監督を)やる、やらないというわけではない」。

「3年計画が独り歩きするかもしれないが今季の目標は設定されている。目標を達成できる、できないはクラブがジャッジする。大事なのは自分たちを信じて、このクラブを信じて、信念をもって仕事をするか、そのことだけ」

 クラブへの忠誠心が感じられるとともに、この時点で退任を覚悟していたか、すでにクラブから言い渡されていたと想像できる。
 
 退任発表の一方で各紙一斉に次期監督にJ2徳島のリカルド・ロドリゲス監督と報じた。「候補」「一本化」「内定」とトーンの違いはあるが有力候補には間違いない。

 ただ問題は何故、ロドリゲス監督なのかだ。

 クラブは3年計画1年目を「チームコンセプトに沿ったベースを築く重要な年」としたが、ベースを活かせる人材なのか? 仮にロドリゲス監督になった場合、徳島では3バック主体。来季、浦和は3バックに戻るならば、この1年はいったい何だったのか? 同じ布陣、同じ志向を持ちうるロティーナ監督に白羽の矢を立ててもよいものだが……。そもそも土田尚史スポーツダイレクターが休養の最中、監督、選手の生殺与奪権は誰が持つのか? さまざまな疑問が沸き上がる。

 一体、クラブはどこを向いているのか、手腕が問われるシーズンオフとなる。

取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
 
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