「毎日爪痕を残すしかないよ。その積み重ねでしかない」(中村)
今年の中断期間中に町田が川崎とトレーニングマッチをした際は、中村がリハビリ期間中のため、ふたりの再会は実現しなかった。それでも、一昨年の再会時に交わした会話の内容は、今でもハッキリと覚えているし、あの時に投げ掛けられた言葉を、心の支えにしてきた。
「『どうやって毎日を過ごせば、そこまで現役でやれるんですか?』と聞いた時に、『毎日爪痕を残すしかないよ。その積み重ねでしかない。それをお前もしっかりとやっていければ大丈夫だよ』と言っていただけたんです」
「『どうやって毎日を過ごせば、そこまで現役でやれるんですか?』と聞いた時に、『毎日爪痕を残すしかないよ。その積み重ねでしかない。それをお前もしっかりとやっていければ大丈夫だよ』と言っていただけたんです」
8月15日の北九州戦で奪ったプロ初ゴールから、プロ2点目を決めるまでは、3か月あまりの時を要したが、岡田は中村の言葉に倣うかのように、こう言った。
「得点数が2になったのは積み重ねてきたことがあったから、そうなったので、これからも積み重ねていくことを続けていきたいですし、こういう試合でチームを勝たせられる存在になることにフォーカスしたい」
大学4年次には早稲田のキャプテンを務め、関東大学リーグの得点王にもなった岡田は、川崎のバンディエラの言葉を胸に刻み、今後の飛躍を期していた。
取材・文●郡司 聡(フリーライター)