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「ホンダは役に立たない」ついに本田圭佑にも批判の声!新監督候補8人に拒絶されたボタフォゴの惨状にブラジル記者が嘆き【現地発】

カテゴリ:海外日本人

リカルド・セティオン

2020年11月06日

「ホンダはソーセージを茹でたお湯だ」

スタジアムの壁にサポーターが落書きしたクラブや選手たちへの批判。写真提供:リカルド・セティオン

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 ピッチでのパフォーマンスも見るに堪えない。正直に言って率いたいと魅力に感じるチームではないし、責任も持てないだろう。

 そんなチームに対しサポーターも激怒。チーム本部の前ではデモが起き、SNSは炎上し、チームと選手の罵詈雑言で溢れている。

 当初、本田には怒りの矛先が向かっていなかったが、カップ戦の敗退以降は、批判の声があがっている。「ホンダはソーセージを茹でたお湯だ(つまりもう捨てるしかないと言うこと。ブラジルでは役に立たないことの例え)」といった厳しいコメントが、ツイッターで見られるようになった。

 極めつけは、このクラブにはとにかくカネがない。現在、水道代や光熱費の支払いも怪しい状態であり、どうにかもっているのは名誉会長のカルロス・アウグスト・モンテネグロがポケットマネーを出しているからだ。選手のひとりは、インスタグラムで6月から給料が滞っていることを暴露。新監督がきちんと報酬をもらえる保証はどこにもない。
 
 唯一ポジティブなのは、監督代行を務めているGKコーチのフラビオ・テニウスが、予想以上の結果を残していることだ。カップ戦では敗退したが、ここまで2戦2分けで、まだ負けてはいない。選手ともよく話をするようで、現場での評判は良いようだ。ただ、ディアスが就任すれば、また状況は変わることになる。

 とにかく、ボタフォゴの先行きは本当に不透明だ。本田の契約は今年の12月までだったが、コロナで中断したせいでリーグが2月までとなったため、2月まで延長することでほぼチーム側と合意していた。しかしこのような状況では、その合意もどうなるかわからない。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 
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