横浜FC・下平と大分・片野坂。71年生まれ、元チームメイトの両監督が披露した戦術勝負

カテゴリ:Jリーグ

渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年11月04日

「シモとは一緒に戦った仲間でもあり…」

飲水タイム時の修正で見事にチームを勝利に導いた片野坂監督。写真:滝川敏之

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 なんとか凌いでいた横浜FCも後半の飲水タイム明けに志知孝明と一美和成を投入し、システムを3バックに変更。守備時には5バックを形成し、大分にミラーゲームを仕掛けた。しかし下平監督も語る通り「相手のプレッシャーが強まったことや立ち位置を変えてきたこともあって、ボールを持てなくなった。それが後半の一番のポイントかな」と結果として防戦一方となってしまったことを悔いた。

 さらに片野坂監督が70分以降に切ってきた交代カードが当たり、知念慶が同点弾を、町田也真人らもアクセントを加え、アディショナルタイムに田中が決勝弾を叩き込み逆転されてしまう。

 下平監督は「相手がどんどんパワーを出してくる中で防戦一方になって、それでも耐え切らないといけないですけど、終了間際の失点は多いので、そこで耐え切れないことを含めてまだまだ課題は多いという印象です」とチームの課題を挙げた。
 
 また勝利した大分の片野坂監督も「ゲームも見ていただいたとおり、シモ(下平隆宏監督)とは一緒に戦った仲間でもあり、われわれのホームで戦ったときも、90分のゲームをマネジメントされて苦しめられ、なんとか1-0で勝った。今日のアウェーのゲームでも、最初の配置、そして90分のマネジメントというところでは、非常に悩みがあったし、苦しめられた難しいゲームだった」と“戦友”を称えた。

 両監督が目指すサッカーが1試合のなかで凝縮された好ゲームだった。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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