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混迷するボタフォゴにサポーターが激怒!本田圭佑への高まる期待をブラジル人記者が語る「皆が頼りに…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

リカルド・セティオン

2020年11月03日

本田ら3人だけには、サポーターも怒りをぶつけていない

スタジアムの壁にサポーターが落書きしたクラブや選手たちへの批判。写真提供:リカルド・セティオン

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 ボタフォゴはこれまで5人の監督にオファーをしてきたが、全員に断られている。現在も複数の監督と交渉中だが、なかなか決まりそうにない。その中には日本とも縁の深いオズワルド・オリヴェイラやジョルジーニョなども含まれている。

 交渉リストを見る限り、ボタフォゴは新人ベテラン問わず、“勇敢な”監督を求めているようだ。ただし高い報酬を払うのは今の財政状況では難しい。そこでボタフォゴはボーナス制を条件に入れているようだ。コパ・ド・ブラジルの準優勝までいったらいくら、リーグ戦で6位までに入ったらいくらといった具合だ。
 
「サポーターはふがいない選手に激怒している」と書いたが、その中にGKのカバリエリ、カルー、そして本田の3人は含まれていない。

 それどころか、この混乱状態の中、本田の重要性はどんどん高まっている。
 
 11月3日に行なわれるクイアバとのコパ・ド・ブラジルのセカンドレグで、ボタフォゴはどうしても勝つ必要がある。しかし、今度はアウェーであり、相手も報奨金を手に入れるために必死で戦ってくるだろう。厳しい戦いとなるはずだ。

 ボタフォゴはラザロニを解任すべきではなかった。それ以前にアウトゥオリを何が何でも説得して引き留めるべきだった。タイムマシンがあったら、最初にボタフォゴがすべきことは、それだとブラジル・メディアは報じている。

 監督は未だ決まらず、ピッチでは結果を出せず、サポーターはチーム本部の前でデモ抗議をしている。また11月の末にはチーム運営幹部の選挙があり、経営陣が一新される。ボタフォゴは何もかも不確かだ。

 ただ、もしかしたら本田に関してだけは、今の状況はそう悪くないのかもしれない。これまで以上に皆が、この経験豊富な日本人を頼りにしている。彼の一挙手一投足を見ているのだ。

 本田が率先してこの状況を打破できれば、その時、本物の“ボタフォゴの英雄”となるだろう。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 
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