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「強硬な態度に驚愕した」メッシと衝突した“ノビタ”の知られざる素顔「無能と見くびると、痛い目に遭う」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年10月21日

[会長の姿勢がメッシと立ち向かうことを可能にした」

メガネをかけた柔和な表情から“ノビタ”の愛称で呼ばれるバルトメウ会長だが、その素顔は? (C)Getty Images

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 バルサともパイプを持っている移籍マーケットの情報通も手厳しく指摘する。

「バルトメウはサッカーを理解していない。だから直観の赴くままに全てを決めてしまうんだ。彼の体制下でバルサはいくつもの不可解なオペレーションを行っているが、それはサッカービジネスに精通している人間なら決して許可しない類のものだ。サッカーを知っている人間を周囲に置いておけばまだいいが、それもしない。

 今のバルサに組織が肥大化しているだけで真のプロフェッショナルは限られている。だから組織として正常に機能しないんだ。もっと他の有力クラブを参考にして組織を簡素化する必要がある」
 
 一方、まったく異なる見解を示すのがバルトメウの出身校であるESADEの旧友だ。ちなみにESADEはスペインで超一流のビジネススクールとして知られている。

「バルト(愛称)はマラソンの選手のようだった。コツコツと努力を積み重ねる。策略家というよりもハードワーカーだ。対立することを好まず、陰湿なところもない。環境の変化に対応する能力にも長けている」

 さらに人柄についても、「一言でいえば、とてもいい奴だ。誠実で、真面目。逆境に直面しても、まず自分自身のことよりも周りの人間のことを考える。それはバルサでも同じだ」と高い評価を与える。

 スタッフのひとりが「こんな毅然とした態度を取る会長を見たことがない」と驚嘆したのが、メッシの去就騒動におけるバルトメウの対応だった。

「ルール上、バルサ側に理があるとの確証を得てからは契約解除金に設定されている7億ユーロを盾に要求を拒否し続けた。会長のその姿勢がクラブを一枚岩にして、メッシと立ち向かうことを可能にした」

 前出の元幹部も「強気な態度で対処した。白旗を上げるしかないと考えていた人間はさぞかし驚いたことだろう。メッシもきっと同じ心境だったはずだ」と指摘する。

「無能な人間と見くびると、痛い目に遭わされる。彼を“ノビタ”と呼ぶことと、嘲笑することはまったく別物なんだ」
 
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