【川崎】仙台戦で光った中村憲剛の存在感。膨らんだ“ダブル司令塔”布陣への期待

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2020年10月13日

「様子見みたいなところは終わったと思っています」

バー直撃のFKも放つ。次は決めたいと意気込んだ。写真:徳原隆元

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 そのなかで、中村本人に今後の展望を訊けば、こう語る。

「言っても試合に出られる選手は数多くいますし、インサイドの選手は多いです。ただそこは日程のところもあると思います。今の自分にやれることを精一杯やって、コンディションを上げて、その都度トレーニングをしながら、準備をする状況になってはきたと感じているので、そういう意味では、様子見みたいなところは終わったと思っています。

 今日(仙台戦)は67分ぐらい出たのは自分にとっては、前回以上に大きな一歩だったと感じています。コンディションもまた良くなると思うので、連戦でありますが、しっかりどこかのタイミングでチームに絡めたらと考えていますね。ただ身体は正直なので、どこかでリバウンドがくると思うのでしっかり調整したいです」
 一歩ずつ前へ。その工程で、過度の期待は禁物だろう。ただし、仙台戦のパフォーマンスを目にすれば、待ち遠しい時間が増えたのは事実である。

 今季2敗目を喫したルヴァンカップ準決勝のFC東京戦、苦戦した仙台戦のように、今後はライバルたちも、今まで以上に割り切って自陣に守備ブロックを敷くなど、対策を練って“ストップ川崎”を目指してくるはずだ。

 そうした相手の守備網を破る貴重なカードとして、背番号14は打ってつけの存在と言えよう。鋭いスルーパス、目先を変えるシンプルなボールワーク、そして危険な位置への動き出し。

 リーグ、そして天皇杯の2冠を狙う川崎にとって、非常に頼もしい男が状態を上げてきた。シーズン終盤へ、そのプレーぶりは実に楽しみである。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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