浦和レッズに舞い戻った元背番号10。「最高の熱量で接しています」と育成現場で奮闘中!

カテゴリ:Jリーグ

河野 正

2020年10月07日

“第2の福永泰”を育て上げる日が待ち遠しい

大学とJクラブの指導歴は豊富だが、U-18世代と接するのは初めてだ。写真:河野正

画像を見る

今季はプレミアリーグ関東を戦う浦和ユース。第4節を終えて暫定3位につける。写真:河野正

画像を見る

 89年度の第68回全国高校選手権に初出場した桐蔭学園高校(神奈川)はモダンな戦術でベスト8入りし、2年生の福永さんは得点も決めた。「サッカーの指導を受けたという感覚が一番強かったのが高校時代で、多くのものを吸収して成長できた。あの3年間はものすごくインパクトがあった」と振り返る。

 今度はその高校生を教える責任の重い立場に回った。選手には次のカテゴリーはトップチーム、プロだと唱え続けている。「その自覚と覚悟を持っていてほしい。僕ら指導陣は世界で活躍できる選手を育てようという覚悟を決め、最高の熱量で接しています」ときっぱり言った。

 福永さんが青学大2、3年時の監督というのが、昨季まで浦和レッズのGMだった中村修三さんだ。「福永が青学の指導者だった頃、こまめに相談相手をするなど選手へのアプローチがうまいと聞いていた。技術や戦術だけでなく、選手のハートを引き出せる指導者になってほしい」とエールを送る。

 浦和での現役時代、「これくらいでいいやって妥協したことは1度もない」という言葉を何度か聞いた。闘争心が凝縮されたプレーで多くの観客から支持を集めた功労者が、指導者としても妥協せず、“第2の福永泰”を育て上げる日が待ち遠しい。

取材・文●河野 正

【PHOTOギャラリー】福永氏も登場! 浦和レッズの懐かしい「歴代集合写真」を一挙紹介!
【関連記事】
“赤い彗星”金古聖司はいま──。高校サッカー部監督として美学を貫く40歳の「埼玉奮闘記」
伝説のOBたちがいま明かす、埼玉サッカー界が誇る“鬼マツ”松本暁司の奥深き生きざま──
「今の彼が一番好きです」偉業を達成した山瀬功治と、鉄人を支えた姉さん女房の物語
ルーキー小野伸二を支えたふたつの金言…アウェー鹿島戦で天才MFは変革の糸口を掴んだ
武南を日本一に導いた埼玉の名将が勇退。46年に及ぶ波瀾万丈の日々に終止符を打つ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ