エース候補・西川潤がついにU-19合流も…世界を知る期待のレフティがぶつかる課題とは?

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2020年10月05日

お手本は清武「毎回勉強させてもらっています」

チームでは壁にぶつかる西川だが、代表では結果を残せるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 幸いにもお手本になる選手がC大阪におり、中でも同じ2列目でプレーする清武弘嗣の存在は大きい。

「キヨくんは間で受けて、叩いてもらう(のが上手い)。それを繰り返しながらも、戦術的な部分もこなして自分の良さを出してゴールに直結させている。そこは毎回勉強させてもらっています」

 タイプこそ違うが、攻守のタスクをこなしながら結果を出している。清武から学んだことをピッチで表現できれば、出場時間は自ずと増えてくるはずだ。

 若手として成長を待ってくれる時間はある。とはいえ、本人も現状に甘んじるつもりはない。

「今の出場時間には満足していない。与えられた時間で結果を出すしかないし、その中で自分の良さを出して、結果につなげていかないといけない。それが今の自分にできること。与えられた時間の中で最大限のパフォーマンスを出せるように心掛けている」

 クラブで結果を出し、U-19代表に繋げていければ言うことはない。だが、このチームにおいて、FWやサイドハーフはレギュラー争いの激戦区。悠長に構えてはいられない。ライバルとなる斉藤光毅(横浜FC)、荒木、染野唯月(鹿島)、小田裕太郎(神戸)はチームで出場機会を増やしており、結果も残している。昨年のU-17代表では多少コンディションを崩してもエースの座を守り抜けたが、U-19代表では結果を残さなければメンバー入りはない。影山雅永監督はチームでの活躍を選考基準のひとつとして持っており、現状を考えれば今合宿でのアピールが求められる。

 今回の活動はあと3日。実践形式のトレーニングなどで結果を残し、自らの才能を示せるか。
「期間は短いけど、練習の質にこだわって、その中で自分の良さを出してアピールしたい」(西川)

 注目を集めてきたレフティはこんなもんじゃない。再び世界の舞台に立つべく、自らの力でエースの座を奪い取って見せる。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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