練習で修正する時間はない。選手が応用力を身に付けていくしかない
誰がピッチに立っても同じスタイルで戦うのが横浜のアタッキングフットボールだ。実際に今季は戦力として計算できる選手が増え、昨季よりも確実に層が厚くなっている。チームの軸となる既存選手の戦術理解が深まり、途中加入選手にとってもポジティブな状況を作り出せている。
課題があるとすれば、それはもちろん精度の部分だ。プレスに走るのは正しいが、タイミングや役割分担をさらに突き詰める必要はある。練習で修正する時間はないため、試合の中で選手が応用力を身につけていくしかない。
課題があるとすれば、それはもちろん精度の部分だ。プレスに走るのは正しいが、タイミングや役割分担をさらに突き詰める必要はある。練習で修正する時間はないため、試合の中で選手が応用力を身につけていくしかない。
システム変更して日が浅く、なによりこの日の先発に昨季の主力メンバーは扇原と喜田、そしてチアゴ・マルチンスの3選手しかいなかった。短期間でこれだけ顔ぶれが変わっているのに、ずっと右肩上がりのチーム状態を実現できるほうが普通ではないだろう。
これからも連戦は続き、負傷離脱は絶えない。ならば三歩進んで二歩下がることに落胆する必要はない。チームとして地力を少しずつ伸ばしている状況を静観すべきだ。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)