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「何もなかった」と嘆いたポステコグルー監督。先発7名入れ替え…横浜に起きた機能不全をどう見るべきか?

カテゴリ:Jリーグ

藤井雅彦

2020年10月01日

鳥栖戦、とうとう最後まで横浜のプレスは機能することなく終わった

横浜は終盤のエリキの同点弾で鳥栖戦をなんとか引き分けに持ち込んだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 4試合連続での3得点で4連勝。横浜がいよいよ上昇気流に乗りつつある状況で、ホームのニッパツ三ツ沢球技場で鳥栖を迎え撃った。

 15年ぶりに優勝した昨季は、同会場で5戦5勝と圧倒的な強さを誇り、今季も1戦1勝と好相性のスタジアムだけに連勝がさらに伸びることを期待したファン・サポーターも多かっただろう。

 しかし、である。試合が始まると、横浜の様子がどこかおかしい。10分も経たないうちに高野遼が負傷交代を余儀なくされたのは誤算だったが、それを差し引いても攻守両面でテンポが上がっていかない。

 直近の柏戦から先発を7選手入れ替えた。中2日の連戦を考慮すれば不自然なことではなく、7月のリーグ戦再開後はフィードプレーヤーの約半数を入れ替えるのは珍しい采配ではなくなっていた。「選手を(負傷のリスクから)守らなければいけない」というポステコグルー監督のマネジメントは一貫している。

 ただし鳥栖戦に先発した前線は、1トップにジュニオール・サントス、2シャドーに前田大然と松田詠太郎という8月に加わった3選手で構成されていた。システム変更後、この3選手が同時に先発したのは初めてだった。

 すると生命線であるハイプレスがなかなか効果的に機能しない。彼らが守備のタスクを放棄したわけではなく、ショートパスとロングパスを織り交ぜた鳥栖のポゼッションに対して空振りが続いた。

 それでも横浜の前線は労を惜しむことなく守備で走る姿勢を求められる。中盤の扇原貴宏や水沼宏太、あるいは最終ラインの喜田拓也からも「行け!」と檄が飛ぶ。プレスがかからないからやめるのではなく、やり続けるのが横浜にとっての正義だ。

 とうとう最後まで横浜のプレスは機能することなく試合を終えた。守備でリズムを作れず、攻撃でも目的の見えにくいポゼッションに終始する。終盤に相手のパスミスからエリキが6試合連続ゴールとなる同点弾を決めたが、逆転する流れには見えなかった。

 試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は少し寂しそうに「何もなかった。90分通して、ただ試合をした。自分たちのサッカーが何ひとつなかった」と嘆いた。
 
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