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「選手権優勝」の看板を引っ提げて鹿島入り、プロ1年目の葛藤…世代屈指のドリブラー松村優太の現在地

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2020年09月18日

「(U-19日本代表で)スピードは負けていないと思う。トップスピードに乗った状態のドリブルが自分の武器」

合宿最終日には紅白戦で存在感を示した。U-19日本代表でも自身のトレードマークであるドリブルを活かしたい。写真:徳原隆元

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 この現実を悔しいと思わないわけがない。葛藤しないはずがない。1年目にして彼はプロの世界のリアルな厳しさを痛感しているだろう。だが、裏を返せば1年目からここまでの経験ができること自体が松村にとって大きな財産である。

 強い危機感を抱きながら日々サッカーに打ち込めているのが、その証拠だ。それは鹿島でもしかり、U-19日本代表でもしかりだ。印象的だったのが、初日に行なわれたリモートインタビューで、同年代である久保建英について聞かれた時の彼の答えだった。

「やはり僕たちの年代のトップの選手ですし、日本サッカー界のトップ。まだまだ足もとにも及ばないと思いますし、僕は(久保のことを)知っていても、向こうは僕のことを全く知らないと思います。でも、同年代には負けたなくない。同じ鹿島でも(フィールドプレーヤーで言うと)荒木がスタメンで出たり、唯月がコンスタントに出て、僕はちょっとしか出ていないので、まずは身近な競争に勝っていかないといけない。じゃないと到底そのレベルにたどり着けない。久保選手はトップトップですが、まずはチーム(鹿島)内の競争に勝たなければいけないと思っています」

 合宿最終日の紅白戦でも彼はドリブルに加え、スペースを作るフリーランニングや、ドリブルすると見せかけて裏へパスを出したりと、自分のプレーとU-19日本代表の約束事をきちんとリンクさせながらプレーしていた。

「このチームの中でもスピードは負けていないと思う。トップスピードに乗った状態のドリブルが自分の武器。それを出すために味方との連係を高めていかないといけないので、この3日間でコミュニケーションをとって、自分の武器を出していけるようにしたいと思います」

 初日のこの宣言をしっかりと表現をした松村。今は悔しい思いの方が強いのかもしれないが、サッカーに対する真摯な姿勢がある限り、必ずやこの経験は今後に生きてくるはずだ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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