• トップ
  • ニュース一覧
  • 「選手権優勝」の看板を引っ提げて鹿島入り、プロ1年目の葛藤…世代屈指のドリブラー松村優太の現在地

「選手権優勝」の看板を引っ提げて鹿島入り、プロ1年目の葛藤…世代屈指のドリブラー松村優太の現在地

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2020年09月18日

U-19日本代表合宿では持ち前のドリブルでアピール。一方鹿島では同期入団のチームメイトが出場機会を増やすなか…

U-19日本代表候補合宿では持ち前のドリブルに冴えを見せた松村。所属の鹿島でも出場機会を増やしたいところだ。写真:徳原隆元

画像を見る

 U-19日本代表合宿でも、鹿島アントラーズでも同年代との熾烈な競争がある。

 9月14日から3日間に渡って行なわれたU-19日本代表合宿において、鹿島のMF松村優太は、精悍な顔つきで自分の持ち味であるドリブルをアピールした。

 本来、この合宿は1か月後の10月に開催予定だったU-19アジア選手権の直前合宿に相当するものだった。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来年の初旬へ大会延期が決定したことで、「もう一度プランを練り直さないといけない」と影山雅永監督も頭を抱えるほど、イレギュラーな出来事が起こった中での合宿だった。

 ただ、裏を返せば大会が先延ばしになった分、これまでコアメンバーに入っていなかった選手たちにとっては、再アピールのチャンスがやってきたと言える。不動の存在とは言えない松村はそれを深く理解し、明確な目標と確固たる意思を持って臨んでいた。

「個人のレベルアップもそうだし、自分の良さをチームメイトに分かってもらうことが大事。今、(U-19日本代表は)攻撃、守備の連係部分を合わせている段階でもあるので、そこを要求どおりに着実にこなしながら自分の良さを出すという2つのテーマを持ってやっています」

 前述したように表情が違った。それはプロ1年目だが、彼が鹿島で味わった大きな葛藤に起因していた。今季、松村は選手権優勝の看板を引っ提げて、FW染野唯月、MF荒木遼太郎、GK山田大樹と共に加入。プレシーズンに行なわれた水戸ホーリーホックとの試合では、荒木とともに途中出場し、右サイドからドリブルで仕掛け、積極的なシュートを放つなど上々のスタートを切った。

 しかし、そこから開幕戦でリーグデビューを飾り、中断明けもコンスタントに出場機会を掴んでいった荒木に対し、松村はベンチ入りもままならない。染野も怪我から復帰すると、2節の川崎フロンターレ戦でリーグデビューし、翌節にはスタメン出場。荒木もスタメン出場の機会を着実に増やし、山田も2試合でスタメンを経験した。一方の松村は10節のヴィッセル神戸戦でリーグデビューを飾ったが、翌11節の横浜FC戦で数分出場したのちは、ベンチ外が続いている。
 
【関連記事】
Jスカウトも熱視線。静岡学園出身の拓大1年生アタッカーが早くも関東大学リーグで注目の存在に!
J過密日程でU-19日本代表のレギュラー争いが激化!久保建英は招集せずも、前線はタレントが目白押し
【識者の視点】森保Jで先発11人を選ぶなら、外せないのは久保建英を含めて4人! 前線の構成は…
ドイツとはまるで違う日本人選手の“スペイン挑戦”。「なぜ言葉がわからない人間にパスを出す必要がある」【小宮良之の日本サッカー兵法書】
「クールながら温かい言い回しで」厳しい指摘も…内田篤人“コーチ”の言葉の影響力をU-19代表監督も実感

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト J名鑑の決定版!
    2月7日発売
    2025 J1&J2&J3 選手名鑑
    60クラブを完全収録!
    データ満載のNo.1名鑑
    ハンディ版も同時発売!
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト 恒例企画!
    2月10日発売
    2025シーズン
    Jリーグ開幕ガイド
    開幕戦の見どころチェック
    順位予想&インタビューも満載
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト スペシャル企画
    2月6日発売
    世界10か国の識者投票で決定!
    ウイングRANKING 2025
    伝説の名手たちも
    ランク化&フォーカス
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ