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あのブラジル人J戦士はいま【第6回】ポンテ――「日本に恩返しがしたい」ポルティモネンセのTD兼副会長として中島翔哉らの獲得に尽力

カテゴリ:Jリーグ

沢田啓明

2020年09月09日

「日本は第二の祖国、浦和は第二の故郷なんだ」

ポルティモネンセでブレイクした中島は代表で10番を背負う存在に。(C) Getty Images

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 17年8月、当時FC東京で控えだった中島翔哉の才能を高く評価して獲得。17-18シーズン、中島はポルトガル・リーグで10得点・12アシストと大ブレイクし、18年から日本代表の常連となっている(中島は19年2月に日本人選手としての史上最高額となる移籍金3500万ユーロ=約44億円でカタールのアル・ドゥハイルへ移ったが、5か月後にポルトガルの名門ポルトへ移籍)。
 
 さらに、19年初めにはGK権田修一をサガン鳥栖から、SB安西光輝を鹿島アントラーズから獲得している。

「引退後も、毎年、数回は日本を訪れているよ。日本人選手を視察し、ポルティモネンセをサポートしてくれる日本企業などを訪問するかたわら、浦和関係者らと旧交を温める。僕にとって、日本は第二の祖国、浦和は第二の故郷なんだ。
 
 埼玉スタジアムのスタンドに座ってサポーターの熱烈な声援を聞く度に、レッズで過ごした5年半の幸福な日々を思い出す。そして、『ああ、またあのピッチに立てたらな』と遠い目をしてしまう(笑)」

 そう語ったポンテは、日本についての想いをこう続けた。
 
「ポルティモネンセは、これからも多くの日本人選手を獲得して彼らの成長を手助けし、日本代表に多くの選手を送り込みたい。それが、僕の日本のフットボールへの恩返しにもなると考えている。
 
 今は新型コロナウイルスのせいでなかなか日本へ行けないけれど、これからも大好きな日本との縁を大切にしたい」
 
 浦和レッズを退団して、もうすぐ10年になる。現在、43歳。すっかり貫禄がつき、顔も体型もかなり丸みを帯びてきた。しかし、どれだけ時がたとうと、浦和サポーターが「ロビー」のクラブへの貢献を忘れることは決してないだろう。
 
文●沢田啓明
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