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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「行動で集団を導くリーダー ここからが本田の出番だ」

カテゴリ:ワールド

マルコ・パソット

2015年03月04日

ボナベントゥーラが中盤に下がり、トップ下に――。

故障者が続出して手薄になった中盤にこのボナベントゥーラが下がり、代わってトップ下には本田の起用が濃厚だ。 (C) Alberto LINGRIA

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 4-2-3-1から4-3-1-2へのシステム変更で、右アウトサイドを任されていた本田はポジションを失った格好だ。とはいえ、トップ下は言うまでもなく本田の本来の居場所であり、再びそこでプレーする機会が与えられそうだ。リッカルド・モントリーボとナイジェル・デヨングの故障離脱で手薄になった中盤に、トップ下のジャコモ・ボナベントゥーラを回す必要性が生じたからだ。
 
 ヴェローナ戦(3月7日)でインザーギは引き続き4-3-1-2を採用するのか、あるいは4-2-3-1に戻すのか、それはまだはっきりしない。しかしいずれにしても、本田に主役の座が回ってくることはほぼ間違いないだろう。
 
 アジアカップからの帰還後は疲労もあってか精彩を欠き、スタメンから外れた試合が続いたが、これからが本田の出番となりそうだ。キエーボ戦での闘志と頑張りを見れば、インザーギは本田をベンチに座らせてはおけないだろう。なにより、彼はこれまでインザーギが最も信頼する選手のひとりだったのだ。
 
 ここで冒頭の話に戻る。ミランがその再起を、個々の意地と誇りに賭けるしかないのなら、本田ほどそれに適した存在はない。他の選手が力を出し惜しみしているとは言わないが、本田はいついかなる時も全身全霊を捧げてプレーする。
 
 チームメイトに与える影響は大きいだろう。本田がやるんなら、俺たちだってやってやる――。チームがそんな空気になれば大成功だ。
 
 本田はミランを混乱から救いうる足と頭を持っている。いわばミランの未来を開く鍵、泥沼から脱出するためのリーダーだ。試合中ずっと吠えつづけたジェンナーロ・ガットゥーゾのようなリーダーではないが、行動で集団を導くリーダー。それこそが、いまチームにとって必要なものだろう。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
協力・翻訳:利根川晶子
 
Marco PASOTTO/Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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