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J1昇格圏を窺う3位徳島、「連戦対策」へリカルド・ロドリゲス監督が掲げる独自の“攻略術”とは――

カテゴリ:Jリーグ

柏原敏

2020年08月30日

戦力の充実、チームの成熟によって成し得た選択

徳島で4年目となるリカルド・ロドリゲス監督。写真:田中研治

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 また、第13節・岡山戦(0-0)では5連戦の4戦目ということを考慮してか、就任4年目を迎えるR・ロドリゲス監督が、出場停止と負傷離脱以外で先発から外したことはなかったボランチの岩尾を、初めて先発から外した。途中出場で後半45分間プレーしているが、戦況によっては1試合休ませる可能性もあっただろう。

 代わってダブルボランチで出場した鈴木徳真と小西雄大の充実度も増しており、チームの成熟によって成しえた選択だと思うが、この先も続く長いシーズンと過密日程を見据えた最適解の模索とも取れる。また、渡井理己や杉森考起をはじめ、ほかの選手でも“45分間起用”を行なっており、試合のなかでもフィットさせることも考えているようだ。

 そして、劇的な逆転勝利をした第14節・千葉戦(2-1)では、1トップ2シャドーの基本布陣に加えて、後半からは佐藤晃大と垣田裕暉の2トップを採用。トップ下に渡井理己を据えるというオプションを実行。佐藤は「みんなが5連戦で疲れていることもあったので、自分はフレッシュな所を出せて、少しでも勝利に貢献できて良かった」と振り返ったが、後半に2得点を挙げて逆転するなど、この方法もオプションとして今後の確かなカードに加わった。
 
 R・ロドリゲス監督はわかりやすくターンオーバーという選択を取らない。少なくともここまでは。競争力を維持しながら、オリジナルな方法で戦術的にもコンディション的にも変化を加えていく。そして、新たな選手を起用する場合も単に手札のカードを入れ替えるだけに留めることはない。相手の長所・短所を見極め、新たな選手のストロングポイントを主軸選手と融合させながら優位に戦う術を模索する。それで結果を導き出す指揮官も見事だが、それに短期間で応えられる選手も素晴らしい。

 次に頭角を現わす選手は? 次に採る戦術は? 想像するだけでワクワクする。

取材・文●柏原 敏(フリーライター)
 
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