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【湘南】内容は悪くないのに、なぜ1点差に泣くのか。最下位脱出のために不可欠な"改善点"を考える

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2020年08月14日

J1連覇を知るFWが指摘する問題点とは

「チームでのイメージ共有が必要だ」と石原は語る。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 チーム最年長FWの石原直樹は、攻守両面での問題点をこう指摘した。

「例えばここを抜ければチャンスになる1本のパスを通せるのか、狙おうとしてやめたのか、そもそも狙ってないのか、そう思うシーンが多い。ここを通せば、相手が嫌だろうなというイメージができているかどうか。最初の選択肢がバックパスだと相手の圧力がそのまま(後ろに)かかってしまう。選択肢に前に出す努力があるかどうか。出せなくてもいいから、出すフリをしただけでも相手の足は止まる。ちょっとしたことだが時間は作れる」

 判断の拙さを語った石原は、さらに2012、13年とリーグ連覇した広島在籍時の経験から「大事なのは一人ひとりがなにを考えてプレーしているか。みんなが同じイメージを持てるかだ」と戦術理解を前提に同じ絵を描き、戦うことの重要性を説いた。
 
 今季の湘南は従来の「全員攻撃・全員守備」に遅攻の要素を取り入れ、バージョンアップを図っている真っ只中。大幅な変更ではないが、共通理解の不一致感が1点差負けという"歯がゆさ"をもたらす原因のひとつだ。

 ただ昨年、湘南は監督交代や台風襲来による練習場の冠水、プレーオフの末にJ1残留と苦難を乗り越えた。負け試合のなかでも、勝つ兆しを感じながら、選手は顔を上げて戦っている。

「苦しい状況に慣れているというか、乗り切るメンタリティーがある」(松田天馬)

「走る、戦う、つながってプレーするなど、もっと僕たちらしい試合をしなければならない。なぜベルマーレでプレーしているのか、どんなプレーをしなければならないのかを整理してピッチに立ちたい」(岡本拓也)

 8月15日に行なわれる次節では、17位の横浜FCと激突する。勝利すれば最下位脱出、そしてひと桁順位の進出の足掛かりとなるだけに、激戦必至の“神奈川ダービー”となりそうだ。

取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
 
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