「あくまで、相手ありきなので…」(大谷)
改善に向け、これから重要になるのはネルシーニョ監督が言うとおりボール保持率の向上だ。ただし、だからと言ってポゼッションに戦術の軸が傾き過ぎて、名古屋戦や横浜戦でのオルンガの得点のような1本のロングボールでゴールを奪えるチャンスを見逃せば、おそらくベンチから檄が飛ぶだろう。では、どうするべきなのか――。昨季のJ2優勝決定後の取材対応のなかで、大谷秀和がチーム戦術について語った際にこんなことを言っていた。
「監督はボールをつなげるなら、つなげと言いますし、あくまで、その後はボールを持っている人の判断です。
僕はボールを持っても持っていなくても、あくまで結果にそれがつながるかどうか、有効かどうかだと思う。監督もそうだと思います。相手がハイプレッシャーで来ているのに、足もとにつないで、つないで、じゃなくて、ちゃんと相手を見て、というのは監督が言っていることです。
だから、中の選手がその判断のミスをしないように、プレーする必要があると思います。あくまで、相手ありきなので、相手のラインが高いのであれば、シンプルに背後を取るというのも、ひとつだと思う。そのへんの使い分けを選手が相手を見ながら柔軟にできれば、対戦するチームにとっても、嫌だなと思う場面も多く作れるんじゃないかと思います」
「監督はボールをつなげるなら、つなげと言いますし、あくまで、その後はボールを持っている人の判断です。
僕はボールを持っても持っていなくても、あくまで結果にそれがつながるかどうか、有効かどうかだと思う。監督もそうだと思います。相手がハイプレッシャーで来ているのに、足もとにつないで、つないで、じゃなくて、ちゃんと相手を見て、というのは監督が言っていることです。
だから、中の選手がその判断のミスをしないように、プレーする必要があると思います。あくまで、相手ありきなので、相手のラインが高いのであれば、シンプルに背後を取るというのも、ひとつだと思う。そのへんの使い分けを選手が相手を見ながら柔軟にできれば、対戦するチームにとっても、嫌だなと思う場面も多く作れるんじゃないかと思います」
11年のJ1優勝時と現在、どちらもネルシーニョ監督の下で主力として戦った主将がかつて残していた金言は、まさに今、改善に向けて重要なヒントだ。常に「あくまで相手ありきで判断のミスをしないこと」を意識し続ければ、これからもっと良いサッカーができるかもしれない。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)