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「それ、5年前くらいから思っていましたよ」。柏は大谷秀和がずっと考えていた“理想”に近づきつつあるのではないか?

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年11月17日

「両方できるのが一番良いと思う(笑)」

ネルシーニョ監督のもとで大谷は、2度目のJ2優勝を果たした。写真:浦正弘

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「それ、俺は5年前くらいから思っていましたよ」

 2019年3月27日、手塚康平との対談に応えてくれた大谷秀和が、筆者の質問にこう返してきたのを記憶している。そのクエスチョンとは、次のような内容だった。

「(11年に)タイトルを獲ったネルシーニョ監督のもと、(J1で4位の)17年のようなポゼッションをできれば……」

 冒頭の答えが、まだ話している途中に返ってきたが、そんなことは意に介していない。むしろ、間髪入れずに、のめり込むように、突っ込んできてくれたのが嬉しかった。そして、大谷はこう続けた。

「ネルシーニョ監督の良い部分と、(吉田)達磨さんや下さん(下平隆宏監督)とかがやっていた良い部分がちょうど混ざれば、一番良いのになとは思う。だけど、そこは監督のスタイルだったり、例えばボールを動かすことひとつとっても、その瞬間を剥がしていって、フリーマンを見つけていくスタイルというのと、あとはそこよりも、もっと良い状態を狙えというような……。でも、なんか両方できるのが一番良いと思う(笑)。ネルシーニョ監督はとにかく隙を逃さないで前線の選手のランニングを活かしていったり、でもつなぐなっていうわけではない。達磨さんとかも局面の短いパスは多いけど、背後というのがないわけではないから、そのへんは選手が柔軟にやる必要があるのかなと」
 ネルシーニョ第1次政権時(09年7月~14年12月)の柏は、「とにかく勝負にこだわる戦い方」(大谷)で、10年にJ2で優勝すると、11年にJ1、12年に天皇杯、13年にナビスコ(現ルヴァン)カップを制覇。多くのタイトルを獲得した。

 15年に柏は、アカデミーにポゼッション哲学を浸透させた吉田達磨氏(現シンガポール代表監督)を監督に据え、そこからはトップチームもアカデミーと同じポゼッションスタイルを標榜した。17年にはU-18などでも指導経験がある下平隆宏監督(現横浜FC監督)の下、J1で4位。しかし、18年にはJ2降格の憂き目に遭っている。

 今季で在籍17年目になる大谷としては、ネルシーニョ監督の勝ちに徹する指導も良いし、吉田&下平監督が築いたポゼッションスタイルも良い。その両方を上手く融合できれば理想的で、それは言わば柏の“最強”のスタイルでもあるかもしれない。
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