【柏】横浜戦の“サンドバック状態”に危機感。かつて大谷秀和が残していた金言に改善のヒントがある

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2020年08月09日

ポゼッション率は横浜の74%に対して柏は26%

厳しい表情でゲームを見つめるネルシーニョ監督。横浜戦はかなりの劣勢を強いられた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 1-1に終わった横浜戦は、柏にとってはまさに“サンドバック状態”だった。

 データサイト『Opta』によると、ポゼッション率は横浜の74%に対して柏は26%。試合のほとんどが守備の時間で、「ちょっと受け過ぎた感はあった」(三丸拡)。もっとも、三丸が「失点するまではそこまで崩されることはなかったと思う」と言い、ネルシーニョ監督が「守備では相手の攻撃を許さない堅い守備ができた」と振り返るとおり、ある程度は耐えられていた。

 そんななかでも柏は62分、相手のミスとオルンガの身体能力に助けられて先制に成功。しかし、横浜に波状攻撃でジャブを打ち続けられてしまえば、さすがに一瞬の隙は生まれるもので、78分にはオナイウ阿道に同点ゴールを許してしまった。
 相手の攻撃を受け続けたゲーム展開を考えれば、横浜戦の柏は“恵みの勝点1”だった。実際、「すごく良いゲームができました」と胸を張った敵将に対し、ネルシーニョ監督のコメントは反省の言葉のほうが多い。

「前半は特に攻撃の入り口をうまく作れず、ボールを握ってポゼッションする時間がほとんどなかったと思う。相手が攻守の切り替わったタイミングで空けるスペースを効率的に突ける時間帯はほぼなかった。

 守備では相手の攻撃を許さない堅い守備ができたと思いますけど、引っかけてからカウンターに出ていくタイミングで縦に急ぎ過ぎて、ボールを入れるけどすぐに失ってしまう流れが続いてしまった。

 ハーフタイムに、『もう少しボールを握る必要がある。相手の空けるスペースをしっかり見つけて、ボールを引っかけてからロングボールだけでカウンターに出ていくことが前半は続いていたので、ボールを奪ってからじっくりと握ろう』と伝えた。

 後半は守備から攻撃までのひとつの流れを何回か作れていたし、前線の選手も前に飛び出すアクションが増えた。ただ、最後、勝利に必要な攻撃のクオリティは足りなかったのかなと思います」

 昨季王者の横浜に対して柏は昇格組と、昨季の成績で見る力関係を考えれば、“サンドバック状態”は仕方ないという甘い捉え方もできる。だが、選手や監督からは昇格組でも「目標はJ1でも優勝」という言葉をよく聞くので、そこに基準を合わせれば、1-1でも横浜戦の出来には危機感を持つべきだろう。

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