ファンの期待は揺らいでいない
英国メディアや辛口の識者からは厳しい指摘も飛んでいるが、私はクロップが将来設計の一部に南野を入れていると考える。
とくに、常に先を見据えてチーム作りをするクロップのような監督は一度信頼した選手は辛抱強く見守り続ける。もちろん、就任5年で土台が完成したチーム事情もあるが、南野のように問題行動の少なく、献身的な選手は、貴重な戦力と捉えているはずだ。
とくに、常に先を見据えてチーム作りをするクロップのような監督は一度信頼した選手は辛抱強く見守り続ける。もちろん、就任5年で土台が完成したチーム事情もあるが、南野のように問題行動の少なく、献身的な選手は、貴重な戦力と捉えているはずだ。
その考えはファンも同様だ。あるリバプール・ファンは、「南野に成功してほしい」と私に話した。彼は昨年10月にアンフィールドで開催されたチャンピオンズ・リーグのザルツブルク戦で、南野に鮮烈なゴールを決められていたのを「忘れていない」とも語ってくれた。
私と話してくれた彼をはじめ、大半のレッズ・ファンは、南野のパフォーマンスに否定的な見方はしてない。むしろ今以上に貢献することを期待している。
実際、シーズン終盤の南野は冴えていた。最終節のニューカッスル戦では、もう少しでゴールという惜しいシュートを放つなど、印象的な存在だった。
読者の皆さんに忘れないで欲しいのは、彼は”真の意味で”イングランドで最高のチームに入ろうとしていることだ。それは、たとえリオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドなど、誰であろうと簡単なことではないのだ。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
私と話してくれた彼をはじめ、大半のレッズ・ファンは、南野のパフォーマンスに否定的な見方はしてない。むしろ今以上に貢献することを期待している。
実際、シーズン終盤の南野は冴えていた。最終節のニューカッスル戦では、もう少しでゴールという惜しいシュートを放つなど、印象的な存在だった。
読者の皆さんに忘れないで欲しいのは、彼は”真の意味で”イングランドで最高のチームに入ろうとしていることだ。それは、たとえリオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドなど、誰であろうと簡単なことではないのだ。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。