バルサを追われた“プジョール2世”が移籍市場の注目銘柄に【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年07月17日

「ボールテクニックという点ではプジーを大きく上回っている」

「この世の終わりまで一緒にいたい、そう思わせてくれる若者だよ。壁にぶつかれと言ったら、そのまま実行できるほどにフィジカルもメンタルもタフだ。その点は現役時代のプジー(プジョールの愛称)とそっくりだ。しかもククレジャは繊細さも持ち合わせている。周りの人間が想像している以上にね。

 4-3-3だったら、インテリオールに適性があると思う。シンプルにパスを捌きながら、前線まで上がりフィニッシュに絡む。パンチ力のあるシュートも持っているしね。ククレジャのプレーはもはや単なるサイドバックの範疇を超えている。実践経験を重ねることで考えながらプレーすることを覚えた。ボールテクニックという点ではプジーを大きく上回っている」

 勤勉で実直で献身的。ククレジャはピッチ上でそうした性格そのままのフォア・ザ・チームの精神を体現しながら、ボールを受けると敵陣深くまで侵入し、クロスを折り返すプレーを信条とする。
 
 本格的にサッカーを始めたエスパニョールのカンテラ時代からそのプレースタイルは変わっていないが、戦術眼、パス&ムーブといった能力はラ・マシア(バルサの下部組織の総称)出身者であることを伺わせる。

 さらに1部で揉まれることで、適切にプレーの緩急を使い分けられるようになり、中盤では本職のインテリオール顔負けの振る舞いを見せている。加えてファイナルサードに侵入すれば、自慢の馬力を活かし一気にギアを上げてゴール前まで駆け上がる。もちろん相手にボールを奪われれば、ライオンのごとく全力疾走でリトリートする。

 バルサを追われたのはもはや過去の話。さらなる高みを目指してククレジャがこれまで以上の勢いでピッチを駆け回り続けている。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
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