バルサを追われた“プジョール2世”が移籍市場の注目銘柄に【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年07月17日

「あの髪型だから、だらしない印象を持たれやすい」

硬質なヘタフェのサッカーに不可欠な存在となっているククレジャ。(C) Getty Images

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 昨夏、バルセロナはマルク・ククレジャをレンタルでヘタフェに放出し、移籍金2500万ユーロ(約31億円)+ボーナス500万ユーロ(6億円)でベティスからジュニオル・フィルポを獲得した。

 前者はカンテラ出身の左サイドバックで、前シーズン、エイバルで左サイドハーフとして新境地を開いた若手。後者はベティスで左サイドバックとしてブレイクを遂げた新星だ。この左サイドバックを巡る一連の補強策については様々な意見が噴出したが、決断の背景にあったのがククレジャの極端なまでのアグレッシブなプレースタイルにあった。

 クラブ関係者によると、バルサBに在籍していた2017年にトップチームの練習に呼ばれたある日、ハッスルし過ぎたククレジャは制御できないほどの勢いでボール奪取に奔走しファウルを連発。リオネル・メッシもその犠牲になったことがあったという。

 ククレジャが素晴らしかったのは、そうした不可解な理由でバルサを追われた後、むしろその成長を加速させたことだ。昨シーズンのエイバルに続いて、今シーズン、ヘタフェでも主力を担いチームの躍進に貢献。ラ・リーガを代表するサイドプレーヤーとしての評価を勝ち取り、プレミアリーグを中心に市場の注目銘柄になっている。

 そのプレーはバルサのカンテラ時代からカルレス・プジョールと比較されることが多かったが、あるアナリストはさらなるプラスアルファの価値を与える。

「プジョールのように野性味あふれるプレースタイルが魅力だ。だが同時にククレジャのプレーには切れ味がある。まるで外科医が扱うメスのようにね」
 
 ヘタフェは先日、レンタル時の契約に盛り込まれていた買い取りオプションを行使した。価格は1000万ユーロ(約12億5000万円)。当初設定されていた600万ユーロ(約7億5000万円)よりも400万ユーロ増しだが、代わりにククレジャが将来他クラブに移籍した場合、バルサに渡る移籍金のパーセンテージが40%から10%へと削減された。

 バルサB時代にククレジャを指導したのがジェラール・ロペスだ。現役時代にバレンシアやバルサでプレーした名手は当時の印象をこう語る。

「あの髪型だから、だらしない印象を持たれやすいのは事実だ。当時もクラブ幹部からも何とかならないのかとクレームをつけられたことがある。でも実際は全く違う。誰からも好かれる性格で、とても練習熱心だ。自分に厳しく、どうすれば上達できるか日々、自問自答を繰り返しながら練習に取り組んでいる」

ジェラールの賛辞はさらに続く。
 

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