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「バルベルデ時代よりネガティブな面が…」ついに選手と指揮官の対立が表面化したバルサ【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年07月12日

練習初日にちょっとした驚きの出来事が起こった

今年1月に就任したキケ・セティエン監督。マドリーに首位の座を明け渡し、苦しい立場に。(C) Getty Images

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 今年1月、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は就任2年間でバルセロナをラ・リーガ連覇に導いたエルネスト・バルベルデ監督の解任に踏み切った。大半の主力選手からお墨付きを得たことに勇気づけられての決断だったが、問題は後任のメドが立っていなかったことだ。

 実際、現在それぞれアル・サッドとオランダ代表を率いるシャビとロナウド・クーマンに就任の打診をしたが、いずれもあっさりに袖にされた。

 続いて候補に挙がったのがマウリツィオ・ポチェッティーノだ。しかしOBでもあるライバルクラブのエスパニョールへの恩義からバルサの監督になることに対してかねてから否定的な見解を示しており、これまたあっさり断念に追い込まれた。

 そこで消去法で急遽浮上したのがキケ・セティエンだった。ビッグクラブを率いた経験はないが、ヨハン・クライフの信奉者として知られ、ラス・パルマスやベティスで攻撃的なサッカーを実現させた実績もあった。

 こうしてセティエン・バルサが誕生したわけだが、クラブが彼に期待したのは、調整型のバルベルデになかったマンネリ化したチームにメスを入れる手腕だ。キケ・セティエンも就任早々、「フットボールの内容が良くなることを約束する」と高らかに宣言していた。

 ただ同時に自らの立場を明確にすることも忘れなかった。

「わたしが(リオネル)メッシや選手たちに憧れを抱いているのは事実だ。ただそれと監督として接することはまた別の話だ。彼らにもそのことははっきり伝えている」
 
 そして練習初日にちょっとした驚きの出来事が起こった。ミニゲームでキケ・セティエンは、メッシに10番のビブスを着用するよう命じた。しかし、もうずいぶん前からこうした形の練習では、メッシは“ジョーカー”としてボールを保持する側のチームでプレーすることがバルサでは通例になっている。ビブスを手にした彼は、憮然とした表情を浮かべていた。

 それから半年近くが経過し、監督と選手たちとの間で緊張が高まっているのはもはや公然の事実だ。チームスタッフに印象を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「どう説明すればいいって言うんだい。選手というのは賢く振る舞うことを知っている、周囲の人間の能力を冷静に見極めていく。監督についても解決策を提示し結果が伴えば、何も起こらない。問題はその現象が見られないときだ」
 
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