「相手がどういうサッカーをしてくるかでポジションを取っていく。これをもっと磨いていきたい」
「当初は去年出ていたメンバーが中心になるとは思っていましたが、開幕するにあたって、もう一度全体をフラットで見て、コンディションがいい選手を起用した結果です。開幕戦で1年生が4人もベンチに入ることは珍しいことで、再開して1か月は全選手がいい競争をして、この試合を迎えられた」
この栗田監督の言葉通り、堅守速攻を誇る駒澤大を相手に前半は4-4-2で3ラインをコンパクトにして、力安祥伍と木村のダブルボランチが精力的に動いてセカンドボールを回収し、マイボールにする時間を増やした。19分に力安のFKから小柏が先制弾を挙げると、前半終盤から後半立ち上がりにかけて駒澤大に二度の決定機を許すが、いずれもGK早川がビッグセーブで凌いだ。
流れを引き寄せたい明治大は、栗田監督が動く。「カウンターを受けやすくなっていたので、これは3-2-3-2にして、3バックと2ボランチでボールを落ち着かせようとしました。これはゲームプランとして試合前から狙いとして選手に伝えてあった」と、58分に木村に代わって4年生ボランチ・住永翔が投入され、昨年の1年間で成熟させた3-2-3-2にシフトチェンジ。
意図を理解している選手たちはすぐに住永にボールを集めて、彼のキープ力と展開力を駆使して流れを引き戻した。さらに66分に投入された1年生・太田が前線で起点を作るなど、交代選手がアクセントを加えて勝利を引き寄せた。
この栗田監督の言葉通り、堅守速攻を誇る駒澤大を相手に前半は4-4-2で3ラインをコンパクトにして、力安祥伍と木村のダブルボランチが精力的に動いてセカンドボールを回収し、マイボールにする時間を増やした。19分に力安のFKから小柏が先制弾を挙げると、前半終盤から後半立ち上がりにかけて駒澤大に二度の決定機を許すが、いずれもGK早川がビッグセーブで凌いだ。
流れを引き寄せたい明治大は、栗田監督が動く。「カウンターを受けやすくなっていたので、これは3-2-3-2にして、3バックと2ボランチでボールを落ち着かせようとしました。これはゲームプランとして試合前から狙いとして選手に伝えてあった」と、58分に木村に代わって4年生ボランチ・住永翔が投入され、昨年の1年間で成熟させた3-2-3-2にシフトチェンジ。
意図を理解している選手たちはすぐに住永にボールを集めて、彼のキープ力と展開力を駆使して流れを引き戻した。さらに66分に投入された1年生・太田が前線で起点を作るなど、交代選手がアクセントを加えて勝利を引き寄せた。
「どの選手もポジションが2つ、3つできるので、相手がどういうサッカーをして来るかで、僕らがポジションをとっていく。もっとこれを磨いて、相手がどこであろうといいサッカーができるようにしていきたい」(小柏)
かくして昨年度の絶対的王者が好スタートを切った。「こうして大学サッカーがやれることは感謝しかありせん」と栗田監督が語ったように、開幕に尽力した関係者や学生に敬意を払いながら、『紫紺の明治』は積み上げ続けてきたサッカーを存分に披露していく決意を固めた。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)