「ボールを持ったら8割は前へ行け」と指示を受けた
きっかけを掴んだのは今年に入ってから。ボランチのポジションで起用されるようになり、指揮官からは「ボールを持ったら8割は前へ行け」と指示を受けた。細かいことは問題ではなかった。天野は愚直にボールを前へ運び、貪欲な姿勢で相手ゴールに迫った。
その矢先にロケレンの経営問題で帰国を余儀なくされたが、横浜復帰後も前方向を意識したプレーを続けた。トップ下ではもちろんのこと、ボランチで起用された場合も意識を変えない。湘南戦ではビハインドの展開だったことも背中を押した。
その矢先にロケレンの経営問題で帰国を余儀なくされたが、横浜復帰後も前方向を意識したプレーを続けた。トップ下ではもちろんのこと、ボランチで起用された場合も意識を変えない。湘南戦ではビハインドの展開だったことも背中を押した。
リーグ戦でのマルチゴールは自身初。必然の2ゴールは進化の証と言っていい。しかしポジションを争うライバルはあくまでも優勝メンバーだ。スタメン奪取には、まだまだ足りない。次節以降も自身の力をピッチで示すのみ。
「マリノスは優勝したチーム。そのチームに復帰して、すぐにレギュラーになれるとは思っていない。ゼロからのスタートだと思って、自分は結果を残し続けるしかない」
言葉に力を込めて、次の試合へ。テクニックに比重を置いていたかつての姿から変貌を遂げた。
前への意識を強く保ちながら相手ゴールに狙いを定め、未来を切り拓いていく。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
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