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名古屋、指揮官がこぼした『未熟』という言葉。土壇場の失点は油断と判断ミスのオンパレードだった…

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2020年07月09日

パトリックと競り合ったのがなぜ小柄な秋山だったのか…

後半のハイボール戦術にも、丸山(写真)&中谷のCBコンビが身体を張って強攻策に蓋をし続けていたのだが。写真:徳原隆元

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 だからこそ残念だった。同点に追いつかれた場面は、油断と判断ミスのオンパレードが失点を生んでいる。その直前にあった前田直輝のドリブルシュートの軽率さ、そこで相手に渡したボールを簡単にゴール前まで運ばれてしまったこと、屈強なエアバトラーであるパトリックと競ったのが小柄な秋山陽介だったこと。それらをそれぞれの局面での個人のミスとするのは簡単だが、チームとしての意思統一がそのミスを防げたのもまた確かだ。

 前田にキープをさせるのか、攻め切って良いのならばフォローはもっと必要だった。クロスの出所にプレッシャーがなかったのは、そこよりも競り合いの方に重きを置いていたから。ならばなぜ、パトリックと競るのがそのために入れられたジョアン・シミッチや、センターバックの選手たちではなかったのか。この1~2分間だけ、名古屋の思考はチグハグだった。それまでがほぼパーフェクトだっただけに、エアポケットのようなこの時間帯はなおさらに悔やまれる。
 
 指揮官はそうした部分を受け入れ、「それよりも、2試合とも長い時間で良いプレーし続けられたという方から、より確実に勝てる方法を考えた方が良い」と前を向く。しかし同時に、このようなミスの重複は繰り返さないようにしなければいけない。サッカーが内容だけを問うスポーツではなく、リーグ戦は結果が最重要視されるものである以上、勝つための方策を彼らは練り、遂行しきらなければいけない。

 幸いにもまだ第3節で、失った勝点はまだまだ取り返せる時期にある。この先の戦いがより安定し、勝点獲得に繋がるものになるならば、ホーム開幕戦で失った勝利の機会と勝点2は、勉強代として受け入れることもできるだろう。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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