【清水】“横浜式”導入も公式戦4連敗…マリノスとの決定的な違いはどこに?

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2020年07月10日

トラッキングデータは圧倒的に横浜が高い数字に

U-17オーストラリア代表の監督経験はあるが、クラモフスキー監督はクラブチームを率いるのは初。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 “横浜式”の特徴として昨季、ともにリーグトップの数字を記録した『走行距離&スプリント回数』が挙げられるだろう。圧倒的な走力をベースに戦ってきたのは明白である。

 横浜は今季もその両方で上位の数字を残している一方、清水はやや寂しい数字となっている。3節終了時点とサンプルは少ないが、以下のデータをご覧いただきたい。

●1試合あたりのチームの平均走行距離(2020年)
横浜:120.931キロメートル(リーグ1位)
清水:110.409キロメートル(リーグ14位)

●1試合あたりのチームの平均スプリント回数(2020年)
横浜:201回(リーグ2位)
清水:145回(リーグ17位)
 
 もちろんポステコグルー体制3年目とクラモフスキー体制1年目で違いはあるかもしれない。とはいえ、ポステコグルー体制になったばかりの2018年の横浜の開幕3試合の同じデータは以下である。

●1試合あたりのチームの平均走行距離(2018年の開幕3試合)
119.813キロメートル
●1試合あたりのチームの平均スプリント回数(2018年の開幕3試合)
183回

 ちなみにその3試合の横浜の成績は1分2敗。結果が出ていなくも“走ること”に関しては当初から徹底されていたのだろう。もちろんチームの歴史や対戦相手も異なるので一概には比較できない。

 しかし選手のクオリティ以前に走ることは短期間で改善できる。清水は結果が出ていない以上、“横浜式”をベースに戦う以上、走ることを突き詰める1年にしてもいいのではないだろうか。そして今季に結果が出なくてもフロントが我慢できるかが、清水の未来を左右することになりそうだ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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