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初の海外挑戦、デビュー戦で6失点――日本代表GKシュミット・ダニエルが“ベルギー1年目”を語る!【インタビュー/前編】

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年07月07日

「今は、より開き直っているかも」

ベルギーではトレーニングに復帰。(C)STVV

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――海外挑戦したことで、メンタル面で変化はありましたか。

 もともと、僕自身はトントン拍子にきたわけじゃないので。大学時代はほとんど試合にも出られなかったし、プロになってからも苦労しましたし。ベガルタ仙台時代も切り替えようという気持ちは持つようにしていましたが、こっちに来てから、より開き直るようになったかもしれません。

――コミュニケーションという点で、ストレスは?

 言語が違うので、苦労するのは当たり前で……。英語で話すのですが、試合中はコーチングとか、できるだけ味方にもきちんと伝わるように、早めに声をかけるようにしています。使えるサッカーの単語は増えましたね。試合前のミーティングで使われている言葉は、日本で使われているものと違う意味だということも結構多くて、最初は苦労しました。

――ゴールキーパーとして要求されることは、日本と違いはありましたか?

 (昨年12月まで指揮を執ったマルク・)ブライス監督からは、ビルドアップについてすごく言われました。だいたい練習中ですね。試合前にはむしろ何も言われない。意識はけっこう変わりましたね。ビルドアップは怖がらずに、サイドだけじゃなくて真ん中も意識しろと。攻撃の一歩としてのパスについてよく言われました。「そんなことを今までやったことがない」と言うと、「お前ならできるからやれ」という感じ(笑)。シュートストップについても、日本にいたころは「全てのシュートを止める」と考えていたんですが、まずは「止められる範囲のシュートをちゃんと処理する」という風に、捉え方が変わりました。

――トレーニングも違う?

 キーパーの練習もそうですけど、フィールドプレーヤーの練習のほうが違うのかなと思います。基礎的な練習を重点的にやっているのが印象的ですね。ベルギーに行ったばかりの時はチームも2部練だったので、ハードでした(笑)。肉体的にも鍛えられました。

――ヨーロッパの雰囲気、STVVサポーターの印象はどうですか。

 サッカーの見方が違うと思います。日本のファンはスタジアムに選手を見に来ているような印象で、ベルギーの人たちはサッカーそのものを見に来て、楽しんでいる感じ。街中でも普通に声をかけられます。あいさつ程度で、特に何かするわけじゃないですけど、とてもフランクなコミュニケーションを取っています。

後編に続く
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