【FC東京】底辺からの逆襲なるか――33歳の石川が復活した羽生から学んだこと

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2015年02月16日

「ニュウさん(羽生)の活躍は大きな刺激になった」

「変な気負いはない」と心境を語った石川。サッカー教室のイベントでも笑顔を見せていた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 昨年の今頃、石川と同じような苦境に立っていたベテランがいた。
「FC東京に拾ってもらいましたが、紅白戦や戦術的な練習になかなか参加できない。もう、ゴミ同然の扱いでしたよね(苦笑)」という羽生直剛はそれでも腐らず、虎視眈々とポジションを狙っていた。
 
「(13年シーズン終了後に甲府からFC東京に戻るまでに)引退も考えましたけど、せっかくプレーできる場所があるなら頑張ってみようかと。いわばゼロからのスタートだったので、気は楽でしたよ。もう、上がるしかないって」
 
 果たして、羽生は華麗な復活を遂げる。
「自分のできることをしっかりこなし、監督にアピールした」
 
 その結果、14年シーズンの途中から4-3-1-2システムのインサイドハーフに定着。リーグ14戦無敗のクラブレコードに貢献するなど、中盤でいぶし銀のパフォーマンスを見せたのだ。
 
 先にJ1・300試合に到達した羽生のリボーンは、石川を嫉妬させるどころか、むしろ勇気づけた。
「ニュウさんの活躍は大きな刺激になりました。シーズン前はかなりモヤモヤを溜めていたはずなのに、ああやって監督の信頼を掴み取り、チームに良い結果をもたらすニュウさんを近くで見て、学ばせてもらう部分が多かった。だからこそ、自分も今のようなスタンスでいられるようになった。変な気負いはないし、ダメならダメでしょうがない」
 
 開き直ったベテランの底力は侮れない。
 
 逆襲のシーズン──。今季はこれまでとはひと味違うピッチでの生き様を、石川は見せてくれるはずだ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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