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【THIS IS MY CLUB】「プレーオフがなくなって…」山形・相田社長に訊いた自粛期間の真相と再開イメージは?

カテゴリ:Jリーグ

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月25日

「ちょっとこういうことを、選手にやってもらいましょうよ」から始まり全国放送へ

石丸新体制で迎えた今季はどのようなサッカーを見せてくれるのだろうか。再開初戦はホームでの栃木戦だ。写真:田中研治

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――新型コロナの影響による中断期間でクラブの選手、スタッフとはどんな話をされたのですか?

 たしか首都圏に緊急事態宣言が出る直前の4月5日に活動を止めて、練習をやめたんです。その日に何人かの選手と監督・コーチ、強化部のスタッフと、「この状況でどうしましょう」と話をした時に、「色々と大事なことはあるけれど、命あってなので、まずは感染しない努力をすることを優先しましょう」ということになって。まだその時はどんな病気なのかも分かっていないし、どうやら感染するリスクが高そうだということで、じゃあ一回止めようということにしました。

 結構厳しくやっていて、まず日常の買い物はしょうがないにしても、基本は自宅にいること。グランドも締めてしまったので、トレーニングはどうしましょうという話には当然なって、コンディションが落ちてもしょうがないという考えにはなりました。ただ、河原で走るのとかはダメだと言っているわけではなさそうだから、公園で走るとか、あまり人目がないところでそういうのはやってもいいよねとということで、2週間、その状況が続きました。

 結果的に4月25日くらいまでその状態が続き、翌週くらいからグラウンドを開けて、グループに分けて自主練をやれるようになりました。それから徐々にグループの人数を増やしていって、5月のゴールデンウィークが明けてから本格的にフィジカルをいじり始めて、10人1組の3グループで身体を動かし始めたり。トレーニングが本格的に始まったのは6月1日からです。

――その間は選手にとっても、厳しかったでしょうね。

 外食は禁止、寮に住んでいる選手も隣にいる選手と一緒にご飯を食べさせるとかもしなかったです。みんな感染防止を気にしながら、頑なにそれは守っていて、こう言っては失礼ですが、けっこう意外でした。本当にウチは真面目な選手が多くて。とくに変な事もなく、落ち着いて過ごしていたみたいです。そのうち、お料理を始めちゃう選手も出てきたりして……。

――それを「自炊チャレンジ」としてSNSで紹介する動きもありましたが、一躍、全国放送にもつながりました(6月9日にNHK総合『サラメシ』で放送)。あれはどんな経緯で?

 あれはNHKさんのほうからクラブのSNSを見て取材を、という形でオファーをいただいて、もう「いけいけ」という感じで。そんな番組あるんだって、私は全然知らなかったんですけどね(笑)。

――地上波で全国に向けて放送された訳ですから、相当反響もあったのでは?

 そう、ありましたよ。全国放送の番組の中で15分くらい取り上げてくれたので、けっこう効果も大きくて、LINEが来たり、電話が来たり。「そうですね、良かったです~」くらいしか言葉がなかったですけどね(笑)。でも、結果的にあのPR活動は良かったです。

――SNSで料理の画像を公開する流れは、どうやって生まれたのでしょう?

 それこそ広報担当者や強化スタッフの若い子が「ちょっとこういうの、選手にやらせてみましょうよ」というところからですね。「ステイホーム」を言いましょう、というところから始まって、でもそれだけじゃつまらないから、ごはんを作り始めたのであれば載せてみればという話になって。それをうまく見つけていただいたという感じです。

 でも、本当にこの2か月間でSNSのフォロワー数が増えていたり、あとJリーグID(※Jリーグの各種サービスで利用できる共通の会員IDサービス)の登録者数がウチは増えていたり、そこは一定の結果を作ったのかなと感じています。SNSに関しては、以前から広報担当者がすごく力を入れて取り組んでいるところなので、そういう面では今回ああいう形(テレビ放送)につながったのは良かったなと思いますね。
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