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「手放しで太鼓判は押せない」ブンデスで大ブレイクした4人の超逸材をスペイン人記者が分析【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年06月21日

4人の中でもっとも完成されているのは?

ドルトムント移籍後もゴールを量産し続けているハーランド。(C) Getty Images

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 ジェイドン・サンチョはブラジリアンテイストを漂わせた英国人選手だ。早くからマンチェスター・シティと各年代のイングランド代表で活躍し、2017年夏に移籍金800万ユーロ(約10億円)でドルトムントに加入。前線を幅広く動き回りながら局面を打開するプレーを連発し、パサーとしても優秀で、得点力も高い。

 その活躍に比例し、市場価値も高騰。事実、若手の中ではもっとも高値がついている選手のひとりだが、彼もまた手放しで太鼓判を押すことはできない。気がかりなのは、どこか不満を抱えながらプレーしているように見える点だ。それがパフォーマンスの不安定さにも繋がっており、このムラっ気の多さが今後のキャリアに影を落とす可能性は否定できない。

 ハーランドは、北欧出身らしい金髪で大柄の選手だ。一見すると、いかにも武骨なストライカーといった趣だ。実際、体中から力強さが漲っているが、同時にそのイメージに似つかわしくない繊細なプレーを見せる。

 さらにストライカーらしいゴールへの強い執着心に加え、プレーも落ち着いている。レッドブル・ザルツブルクから今年1月に移籍したドルトムントでゴールを量産できているのも、冷静なフィニッシュワークの賜物である。もっとも彼にしてもまだまだ未完成な部分が多く、今後どのような成長曲線を描くかは意見の分かれるところだろう。
 
 アルフォンソ・デイビスはこの4人の中でブレイクの時期はもっとも遅かったが、同時にもっとも完成された選手である。たしかに守備を苦手にしている面は否めないが、タッチライン際で上下動を繰り返しながら、左サイド全般に発揮するプレゼンスは圧巻ですらある。

 特筆に値するのは、天性のフィジカルだけに頼ることなく、プレーエリアに応じて自慢のスピードを使い分けられる判断力も備えている点。サッカー選手としての完成度の高さを感じさせる所以でもある。すでにビッグクラブに在籍し、キャリアプランが確立されている点も他の3人にはない要素だ。向こう10年間、バイエルンの左サイドバックは安泰である。

文●サンティアゴ・セグロラ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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