「迷わず突き進めばきっと結果を残せる」
曺監督が課題に挙げる「ひとつのミスに対し、ちょっと考えすぎる」その背景にあるのが、浦和時代に負った二つの大きな怪我だ。2010年の右腓骨骨折、そして12年の左膝前十字靭帯損傷。そのサッカー人生をも左右する二重の悪夢を乗り越えてきた。
湘南は、その不屈の闘争心をも買って彼を必要とし、レンタルで獲得した。だからこそ、指揮官は彼の抱く不安を理解し、それらを振り払うための条件を示唆する。
曺監督は言う。
「無心にプレーしてみろ」
指揮官は山田にそう繰り返し伝えている。
「直輝にとって、それはとても大切なこと」
と説く。
無心になることで、不安を取り除く。同時にその状態を続けられれば、ノータイムフットボールの究極である、味方同士で何も考えず感覚のまま、次々と相手より先手を打つ連係で打開する――という領域に近づくこともできるはずなのだ。
自然と身体が動く、無心の境地でプレーできるかが問われるわけだ。
「デビューした頃のインパクトが忘れられない。爆発的な運動量で、ボールも、相手をも引き出してしまう。湘南のスタイルときっと合うと思う。楽しみだよね」
2月12日発売のサッカーダイジェスト誌『新戦力ランキング』企画で、解説者の清水秀彦氏(元横浜、仙台などで監督)は、山田についてそんなことを語っていた。それは彼の才能を知る多くの人が抱いている期待でもあるだろう。
「迷わずに突き進めば、きっと結果を残せる。僕にも一切ブレはない」
山田にもはや迷いは感じられない。
「本当に悩んだ」末に決断した初の移籍。“湘南の山田直輝”が、無心の先にある新境地に一歩でも踏み出した時、湘南のアタックはこれまでにない異次元に突入する。
そんな期待に応えられるだけの魅力を、彼は十分に持っている。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
――◆――◆――
このエピソードを踏まえた、山田直輝選手のインタビュー「無心の境地から先へ」が、2月12日(木)発売号のサッカーダイジェスト誌に掲載されます。
“覚悟”の伝わる写真と言葉、そしてあの人へのメッセージ……など、ぜひご一読ください。
湘南は、その不屈の闘争心をも買って彼を必要とし、レンタルで獲得した。だからこそ、指揮官は彼の抱く不安を理解し、それらを振り払うための条件を示唆する。
曺監督は言う。
「無心にプレーしてみろ」
指揮官は山田にそう繰り返し伝えている。
「直輝にとって、それはとても大切なこと」
と説く。
無心になることで、不安を取り除く。同時にその状態を続けられれば、ノータイムフットボールの究極である、味方同士で何も考えず感覚のまま、次々と相手より先手を打つ連係で打開する――という領域に近づくこともできるはずなのだ。
自然と身体が動く、無心の境地でプレーできるかが問われるわけだ。
「デビューした頃のインパクトが忘れられない。爆発的な運動量で、ボールも、相手をも引き出してしまう。湘南のスタイルときっと合うと思う。楽しみだよね」
2月12日発売のサッカーダイジェスト誌『新戦力ランキング』企画で、解説者の清水秀彦氏(元横浜、仙台などで監督)は、山田についてそんなことを語っていた。それは彼の才能を知る多くの人が抱いている期待でもあるだろう。
「迷わずに突き進めば、きっと結果を残せる。僕にも一切ブレはない」
山田にもはや迷いは感じられない。
「本当に悩んだ」末に決断した初の移籍。“湘南の山田直輝”が、無心の先にある新境地に一歩でも踏み出した時、湘南のアタックはこれまでにない異次元に突入する。
そんな期待に応えられるだけの魅力を、彼は十分に持っている。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
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このエピソードを踏まえた、山田直輝選手のインタビュー「無心の境地から先へ」が、2月12日(木)発売号のサッカーダイジェスト誌に掲載されます。
“覚悟”の伝わる写真と言葉、そしてあの人へのメッセージ……など、ぜひご一読ください。